連続テレビ小説「花子とアン」第38回「さらば修和女学校」【第7週】

あらすじ

寄宿舎に蓮子(仲間由紀恵)が来ていると聞いて、急いで駆けつけたはな(吉高由里子)。感情を抑えられず蓮子を責めるはなに、蓮子はこの結婚は自分が望んだことで、これで自分は自由になれると言ってのける。はなは信じがたい思いで聞きながら、それは蓮子がかつて自分に教えてくれた自由ではない、こんな結婚は取りやめるべきだと説得する。一瞬心が揺れたかに見えた蓮子だが、結局立ち去ってしまう。そして、披露宴当日…。

38ネタバレ

修和女学校

蓮子の部屋

はな「蓮様!」

蓮子「ごきげんよう。 お久しぶり。」

はな「どうして 何も話してくれなかったの? ずっと隠してたなんて ひどい!」

蓮子「新聞 ご覧になったでしょう? とてつもない玉のこしなのよ。」

はな「そんな結婚なさるなんて 恥ずかしくないの!? 蓮様の嘘つき。 お兄様が持ってらした あの縁談は 断ったんじゃなかったの? 自分は 操り人形じゃないって 蓮様 言ってたじゃないですか! それも嘘だったの!?」

蓮子「この結婚は 私が望んだんです。」

はな「蓮様が?」

蓮子「あの方と結婚すれば 何不自由なく暮らせるわ。 もう 兄たちの世話にならなくて 済むわ。 これで やっと 私も 自由の身になれるのよ。」

はな「お金のために結婚するの? そんなの 自由って言える? 蓮様 私に言ったじゃないですか! これからは 男の人に寄りかからずに 自分に足で歩ける時代が来るって 蓮様が教えてくれたのよ!」

蓮子「はなちゃんは 頑張って そっちの道へ行けばいいでしょう。 私は もう24だし 出戻りよ。 もう頑張ったって しょがないわ。」

はな「本気で言ってるの!?」

蓮子「これからは 石炭王の妻として 新しい土地で 楽しくやっていくつもりよ。 お金があるって すてきね。 あの方は 福岡に 女学校を建てようとしているの。 きっと ここよりも 立派な学校になるわ。 そういう人の妻にあんるよ。 どこが恥ずかしいのかしら?」

はな「情けないわ。 それじゃ お金で買われていくのと 同じじゃない!」

蓮子「世間の誰もが そう思ってるのは 知ってるわ。 新興成金の石炭王が 莫大な結納金で 伯爵家の娘を 妻に迎えようとしている。 お金で買われた花嫁だって 三面記事にも書いてあるもの。 でも それが どうかして?」

はな「やっぱり おかしい。」

はな「蓮様 何か 大事な事 ごまかそうとしてる。 だって ちっとも 蓮様らしくないもの。」

蓮子「あら。 はなちゃんは 私の事 そんなに よく知っているの? 私は ず~っと こうよ。 純情で世間知らずな はなちゃんに これまで合わせてただけ。 よく分かったでしょう? これは 私が望んだ結婚なの。 今の私には この結婚しかないのよ。 私が うまくやったのよ。 だから はなちゃんも 祝福して。 東京で盛大に披露宴をやるから 是非いらしてね。」

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