廊下
生徒たち「ハ~イ! グッド モーニング! グッド アフタヌーン! グッド イブニング!」
「せ~の!」
生徒たち「ハ~イ! グッド モーニング! グッド アフタヌーン! グッド イブニング!」
「せ~の!」
生徒たち「ハ~イ…。」
はな「てっ!」
回想
寅次「誰でえ! こら~!」
寅次「牧師様!」
回想終了
「はな先生 どうしたで?」
「小間使いさんじゃん。」
はな「こ… こ… 小間使いさん?」
寅次「早く教室戻れ! 今に 校長先生の雷が 落っこちるから おまんら 覚悟しろし!」
はな「てっ…。 早く 早く。」
緑川「いた~! あっ あっ あっ あすこです!」
教室
本多「おまんら 授業サボって どけえ行ってただ!」
はな「校外授業です。」
緑川「校外授業だと?」
「はな先生と野の花を摘みました!」
「バッタも捕めえたさ!」
「たえの友達のカッパを 探しに行こうって はな先生が。」
本多「カッパ?」
「英語も教わったじゃん!」
緑川「英語?」
本多「おまんは なにょう考えてるだ!」
たえ「はな先生を叱らねえでくりょう。」
生徒たち「校長先生 アイム ソーリー!」
本多「うるせえ! 金輪際 英語なん生徒に教えるじゃねえ! 英語は禁止! カッパも禁止! 分かったけ!」
はな「も… 申し訳ありませんでした!」
朝市「校長先生。 安東先生は 生徒が騒いで うるさかったから ほかの学年に迷惑かけねえように 校外授業に出かけただと思います。 今日だけは 許してやって下さい。 お願いします。」
本多「何でえ。 おまんまで はなの肩を持つだか!」
朝市「生徒たち こんなに楽しそうだし…。」
本多「楽しきゃいいってもんじゃねえ! おまんら 2人とも 教師の自覚が足ら~ん! はな! 朝市! 立っちょれ~!」
(赤ちゃんの泣き声)
廊下
はな「ごめんなさい。 おらのせいで 朝市まで…。」
朝市「さすがに カッパ探しに行くのは まずいら。」
はな「でも あの森の向こうに 双子のカッパがいると思うだけで 気持ちが わくわくして 楽しくなるじゃん。」
朝市「あん時みてえじゃん。」
<そういえば 昔も こんな事がありましたね。 ごきげんよう。 さようなら。>