安東家
<そして 季節は巡り いよいよ 吉太郎の入営の日が やって来ました。>
居間
もも「兄やん… 本当に行っちもうのけ?」
ふじ「あんた 一緒に見送ってくりょう。」
吉平「俺に 見送ってほしくなんかねえら。」
ふじ「あの子 本当は あんたに認めてほしかっただよ。 ボコの頃から ずっと。 あんた。」
はな「おとう…。」
(戸が閉まる音)
庭
吉太郎「ほれじゃあ 行ってめえります!」
ふじ「体に気ぃ付けるだよ。」
吉太郎「はな。 おじぃやんと おかあの事 頼む。」
はな「はい。」
徳丸「万歳!」
一同「万歳!」
周造「キチ…。 万歳!」
一同「万歳!」
徳丸「万歳!」
一同「万歳!」
一同「万歳! 万歳!」
一同「万歳! 万歳!」
一同「万歳! 万歳!」
道中
吉太郎「おとう…。」
吉平「吉太郎! 頑張ってくるだぞ!」