あらすじ
家を追い出された吉平(伊原剛志)は、朝市(窪田正孝)の計らいで教会の図書室に寝泊りしていた。それを知ってやって来たはな(吉高由里子)は、なぜ「間違いなどなかった」と言い切らなかったのかと吉平を責め、吉平の肩を持つ朝市ともけんかしてしまう。そんな中、はなが先日手紙を送った福岡の蓮子(仲間由紀恵)から返事が。蓮子は娘の冬子(城戸愛莉)を修和女学校へ進学させるため奔走していたが、伝助(吉田鋼太郎)は…。
63回ネタバレ
安東家
居間
はな「うちの父とは どこで知り合ったですか?」
サダ「新潟で知り合って しばらく一緒に過ごしました。」
はな「あの… 『一緒に』というのは…。」
サダ「まるで 夫婦のように。」
ふじ「あんたみてえな男 もう 愛想が尽きたじゃん! ついに ふじが大噴火してしまいました。」
教会
図書室
はな「おとう! おかあが もう帰ってこなんでいいって。 おら… 情けねえの通り越して悔しい。 あの人が来た時 おかあ 最後まで おとうの事信じて 『ほんなこん 絶対ねえ』って おとうの肩を持ってただよ。 『絶対間違いなんかねえ』って おかあに こぴっと言ってほしかった。 おかあは もう何年も ずっと おとうの事信じて待ってたのに 傷つけるようなこんして!」
吉平「はな。 おとうの話も聞いてくりょう。」
はな「言い訳なんか聞きたくねえ! おとうのバカ!」
朝市「はな! はな! 冷静に話し合おう。」
はな「冷静に話し合うこんなんて ねえ。 そもそも… 何で 朝市は おとうの肩持つでえ?」
朝市「ひ… 人は! 誰でも 過ちを犯すもんずら!」
はな「はあ?」
朝市「おじさんの事 受け持ちの生徒だと 思って 考えてみろし。 過ちを犯した生徒を受け入れ いい方に導けるかどうかで 教師の器が決まるら!」
吉平「朝市…。」
はな「ほれと これとは 違う! これだから 男は信用できん!」
尋常小学校
教務室
はな「おはようごいす。」
朝市「おはよう…。」
本多「どうしただ? けんかでもしただか。」
朝市「いや…。」