連続テレビ小説「花子とアン」第69回「銀座のカフェーで会いましょう」【第12週】

郁弥「本 気に入りましたか?」

はな「あっ ええ!」

郁弥「差し上げますよ。」

はな「とんでもない! こんな高価な物。」

郁弥「正直 僕の英語力では 歯が立たないんです。」

英治「あなたのような人に 持っててもらった方が 本も喜びます。」

醍醐「そうよ はなさん!」

はな「ありがとうございます。 あの… どなたか この単語 分かりますか?」

醍醐「はなさんが分からないんじゃ 分かる訳ないわね…。」

郁弥「確かに…。」

はな「気になる…。 帰ります。」

英治「えっ?」

はな「皆さんは どうぞ そのまま気にせず。 ごめんなさい! ごきげんよう!」

英治「えっ? あっ…。」

郁弥『何が起きたんだ』

醍醐「はなさんは 昔から 分からない英語の単語があると ああなるんです。」

かよ「きっと 英語の辞書を引きに 帰ったずら。」

かよ宅

玄関

はな「perplexity… perplexity…。」

居間

はな「perplexity… perplexity…。perplexity… perplexity…。 perplexity… perplexity…。 あった! 当惑 混乱 難問か~!」

聡文堂

はな「おはようございます!」

醍醐「おはよう。」

三田「おはよう。」

はな「編集長。 新しい雑誌の企画 募集してましたよね?」

梶原「何か 面白いものでもあった?」

はな「はい。 これです。」

梶原「英文じゃないか これ。」

はな「それを日本語に訳して 連載にしてたら どうでしょうか?」

梶原「翻訳物か。」

はな「はい。 私に翻訳させて下さい!」

梶原「えっ?」

三田「日本に いい小説家が大勢いるのに わざわざ 海外のものを 取り上げる事もないでしょう。」

梶原「そうだな…。」

はな「でしたら 私が翻訳したものを 読んでから判断なさって下さい。」

醍醐「まあ すてきな本! 編集長。 私 その本 読んでみたいです。 日本語で

読めたらいいのにな~。」

はな「編集長! やらせて下さい! お願いします!」

梶原「分かった。 そこまで言うなら。」

はな「はい! ありがとうございます!」

醍醐「はなさん!」

はな「(小声で)醍醐さん ありがとう。」

醍醐「頑張って。」

はな「ええ。」

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