連続テレビ小説「花子とアン」第79回「ゆれる思い」【第14週】

梶原「よし! いい出来だ!」

梶原「記念すべき 『にじいろ』創刊号の 完成を祝って 乾杯!」

一同「乾杯!」

醍醐「英治さん こんな日にも いらっしゃらないなんて残念ね。」

はな「きっと お忙しいのよ。」

醍醐「(小声で)でも はなさんとは 順調に 愛を育んでるんでしょう?」

はな「醍醐さん… それは もういいの。」

醍醐「『いい』って?」

梶原「そういえばさ ずっと 英治君 見ないけど 奥さんの具合 そんなに悪いの?」

郁弥「はあ…。」

醍醐「奥様!? お兄様 結婚なさってたんですか?」

三田「僕も知りませんでした。」

郁弥「兄と結婚してすぐに 義姉は胸を患って 今も入院してるんです。」

醍醐「はなさんは 知ってたの?」

はな「あ… ええ…。」

醍醐「はなさん 大丈夫? こんなに ロマンチックな挿絵を 描いてくれた人が 結婚してたなんて…。」

<これからも この絵を見る度に はなは 切ない気持ちになるのでしょうか。>

病院

廊下

英治「どうも。」

(ノック)

病室

英治「香澄。 今日は どう?」

<この人が 奥さんの香澄さん。 なんと美しい人なんでしょう。 ごきげんよう。 さようなら。>

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