花子「いくら止めても 私は 会いに行きます。」
英治「強情だな 君も…。」
花子「行くと言ったら行きます!」
英治「駄目と言ったら駄目だ!」
(歩の泣き声)
花子「歩…。 歩 ごめんね。」
<村岡家 初の夫婦げんかでした。>
翌朝
英治「ごちそうさま…。」
花子「ごちそうさま…。」
<どうやら 2人とも 結構 引きずるタイプのようです。>
花子「英治さん 日曜だから うちにいるんでしょう? 私 出かけますから 歩の世話 お願いします。」
英治「花子 何度言ったら分かるんだ。」
花子「へえ~… 花子。 こういう時は 呼び捨てにするんだ。」
英治「とにかく… とにかく 一人で行くなんて駄目だ!」
(戸が開く音)
かよ「おはようごいす。」
花子「てっ… かよ! どうしたでえ?」
かよ「蓮子さんの居場所 分かっただって?」
英治「かよさん 無理言ってすいません。」
花子「えっ?」
かよ「歩く~ん グッド モーニング! 今日は かよ叔母ちゃんと遊ぼうね。 よいしょ。」
花子「ねえ かよ… どういう事?」
かよ「ゆうべ お義兄さんから カフェーに電話もらっただよ。 お姉やんが蓮子さんのとこに 行くって聞かないんで お義兄さんも一緒に ついていくから 子守り頼むって。」
花子「てっ!」
英治「じゃあ 着替えてくる。」
花子「私一人で大丈夫よ!」
英治「はあ… 本当に ママは強情だな。」
かよ「仲良く行ってこうし。」