吉平「グッド イブニング。 グッド イブニング はな。」
はな「てっ! おとう!」
吉平「し~。 ほら 危ねえから下りろ。」
はな「おとう…。」
吉平「下りろ。 滑って落っこたら大変じゃ。 はな 元気にしてたか? どうしただ? 元気そうじゃねえな。」
はな「おら… ホームシックにかかっちまって。」
吉平「何じゃ? ほりゃあ。」
はな「先生たちが言ってたけんど ホームシックっちゅうのは おかあに会いたくなって うちに帰りたくなる病気みてえだ。」
吉平「ホームシックか。 へえ~! はな もう ほんな難しい英語を覚えただか! やっぱし はなは すげえな。」
はな「おとう。 おら ちょっこし元気になっただよ。 おとうの顔見たら こぴっと元気になったさ!」
吉平「おとうもじゃ。 はなの顔見たら こぴっと元気になった。」
はな「おとう!」
スコット♬『(英語での歌声)』
吉平「美しい声じゃな。」
はな「スコット先生…。」
スコット♬『(歌声)』
<この時 初めて あんなにも嫌いだった英語が はなの心に 優しく響いてきたのでした。 ごきげんよう。 さようなら。>