スコットの部屋
はな「てっ!」
醍醐「まあ きれい! はあ~…。」
はな「不思議の国みてえだな…。」
茂木「2人とも。 遊びに来たのではなくて 罰当番ですよ。 分かってますか?」
2人「はい!」
茂木「鏡台と机の上は スコット先生の 大事な物ばかりですから 決して触らないように。」
2人「はい!」
茂木「しっかり やって下さいね。」
2人「はい!」
醍醐「お母様の部屋にも こんなの なかったわ! 女の子は きれいなものに囲まれていれば 元気が出るんですもの! はなさん! 見てごらんなさい。 これ きっと スコット先生の大切な人よ!」
はな「随分 鼻の高え男の人だな。」
醍醐「いいなずけかしら!」
給湯室
白鳥「ところで 一条様 お見合いなさったんですってね。 お相手は どんな方ですの?」
一条「外交官ですの。 来年 フランスの大使館に赴任するので 卒業を繰り上げてくれないか なんて むちゃな事 おっしゃるのよ。」
一同「まあ~!」
茂木「醍醐さん 安東さん。 スコット先生が お部屋が大変きれいになったと 喜んでいらっしゃいましたよ。 あなたたちに毎日 お掃除当番を お願いしたいそうです。」
醍醐「はい! 喜んで。」
はな「はい!」
富山「お掃除も結構ですが その調子で 英語の授業は もっと頑張って下さいね。」
醍醐「はい!」
教室
富山「I get up at six o’clock.」
一同「I get up at six o’clock.」
富山『―過去形』
一同「I get up at six o’clock.」
富山『未来形』
一同「I will get up at six o’clock.」
富山「安藤さん。」
はな「は… はい…。 ア… アイ ゲット アップ…。」
富山「違う!」
富山『未来形!』
校長室
富山「あの子は ここに なじもうともしないし 英語の授業にも 全く ついてこられません。 このままでは これまでの給費生と同じように 学校を去る事になると 私は 思います。 (英語)」
茂木「でも そうと決まった訳じゃ…。 富山先生。」