サザンアイランド
愛の部屋
多恵子「じゃあ 私たちは そろそろ。」
純「愛君 お義母さんたち帰るって。」
謙次「愛 またすぐ来るからな な。」
誠「愛ちゃん ウチも神戸帰るわ。 純さんのためにも 早く目覚ましてな。」
時計を純に渡す多恵子
誠「ママもなんか言ってあげたら?」
多恵子「別に改めて なんか言うこともないし。」
純「あの だったら 1つお願いがあるんですけど。」
多恵子「なに?」
純「これ 愛君に読んであげてくれませんか?」
多恵子「眠っているお姫様 あんまりキレイなので王子様は思わず キスをしました。 すると驚いたことに お姫様がパッチリと目を覚まし 王子様を見上げて こう言ったのです。]
多恵子「私はあなたと会うために眠っていました。 王子様は嬉しくなって お姫様に言いました。『ぼくは あなたのことが好きです。』」
回想
愛「これから 自分のことより もっとあなたを愛します。」
回想終了
多恵子「『ぼくのこころと体は永遠にあなたのものです。』こうして結ばれた2人は いつまでも ずっと一緒に幸せに暮らしましたとさ。」
愛が手を握り返す
多恵子「愛 愛!」
純「お義母さん。」
多恵子「(泣き声)」
誠「愛ちゃん 聞いてるか? ウチな決めたわ ウチ医者になる 医者になって絶対 愛ちゃんを治してみせる! ママ パパ アホかもしれんけど もう1回大学受けて 医学部入りたい 死ぬ気で勉強するから。」
謙次「わかった。」
多恵子「その代わり 浪人は許さないからね。」
誠「純さん ウチがもう ここにおる家族 誰も死なさへん 愛ちゃんも必ず治してみせるから ね。」
純「ありがとう。」
多恵子「愛。」