晴海「あら これ壊れちゃったの? 残念ね 聴きたい曲があったのに。」
純「なんですか?」
晴海「ひなまつり 父と娘がジュークボックスの前に座って いつも聴いてたさ。 父はね 娘のことが 大好きでね。 お前は そのままでいいからなって いつも言ってたよ。」
純「あの… よかったら 私歌いましょうか?」
晴海「いいの?」
純「はい。 いきますね。 『あかりをつけましょ ぼんぼりに おはなをあげましょ もものはな ごにんばやしの ふえたいこ きょうはたのしい ひなまつり』」
晴海「ああ! 上手だね。」
純「ありがとうございます。 あ お茶入りました。」
晴海「あら よくわかったね? 私が喉渇いてるの。」
晴海「ああ 美味しい 疲れがとれるね。」
純「ありがとうございます。」
晴海「おなか空いたんだけど 何かあるかね?」
純「ああ… ちょっと 今日は 食材があんまりないかもしれないんですけど… ちょっと待ってください。」
純「あの 出し撒き卵でも いいですか?」
晴海「あら それ ウチの主人の大好物。」
純「じゃあ それと あと 簡単なサラダも作りますね。」
純「どうぞ。」