トイレ
着信が鳴る
純「どうしたの?」
愛「あの… 悪いお知らせが ありまして」
純「なに? まさか ケーキ 買えなかったとか?」
愛「それは 多分 大丈夫だと思うんですけど」
純「ならよかった あ そうだ ちょっと待って 今写メ 送った人 本性見える?」
愛「すみません やっぱり 直接見ないとわかりません」
純「そうなんだ いや っていうか まだ そんなん 信じたわけじゃないからね」
愛「季節外れの嵐が 大阪に近づいてて 飛行機が飛ばない可能性があるんで 出来るだけ 早く帰ってきた方が」
純「え? いや 大丈夫だよ こっちはメチャクチャ天気いいもん」
マリヤの部屋の前
晴海「純 どうしたの?」
正「マリヤのヤツ なんて 言ってた?」
純「お兄ちゃんさ 逃げてないで ちゃんと 直接話したら?」
正「はあ?」
純「マリヤさんは お兄ちゃんのこと 本当に好きなんだよ」
正「あの… ようするに 俺が言いたいのは」
マリヤ「なに?」
正「いや 本当に 俺の子かな? と思って その子」
純「ちょっと! 今 なんて言った? おお!」
マリヤ「こうなったら 意地でも別れない 子供は 絶対産む どいて 仕事 行きます」
正「ちょっと待って」
晴海「純 なんとかして ねえ 純」
純「悪いけど 私も飛行機の 時間あるから」
晴海「純 もう」
あんな アホ 兄貴 そりゃ マリヤさんも 怒るっちゅうの ああ もう知らん 知らん 勝手にしろ!