翌年 春
おじぃ 今日から働くホテルを私の魔法の国してみせるからね
オオサキプラザホテル
入社式
アナウンス『オオサキプラザの入社式はこちらの会場です 着席の上 しばらく お待ちください』
純「あっ! あなたも受かったんだ よかったねー!」
千香「はい 面接の時に失敗したから 絶対 ダメだと思ってたんですけど」
純「私も 私も 絶対無理だと思ってた」
「でも あの時は嬉しかったです あなたがこっちの言いたいこと ハッキリ言ってくれたから」
回想
純「どうして 携帯とか 切っとかないんですか? さっき 彼女が あなたの携帯が鳴ったせいで 調子が狂って 結局 言いたい事の半分も言えなかったの 分かってます?」
回想終了
純「いやいやいや 私 狩野純 あなたは?」
千香「田辺千香です」
純「千香ちゃんね これからお互い頑張ろうね」
千香「はい」
アナウンス「当社 代表取締役社長 大先真一郎より 新入社員の皆さまに祝辞を述べさせていただきます」
真一郎「みなさん おめでとうございます わたくしも先代から社長を受け継いで もう何年になりますか」
あれは 面接の時 一番 いい加減そうだった… あんたが社長だったんか
真一郎「今年の新入社員のなかに社長になりたいと 今時めずらしいというか 威勢の言い女性に初めて巡り合いました こん中に居ると思うんだけど 結構可愛かったと思うんだけど あっ 今のセクハラかな?」
真一郎「まあ いいや あの時の彼女悪いけど 立ってくれる?」
マジかよ
真一郎「居た 居た 彼女 あれから あの時の気持は変わったりしないね?」
純「はい!」
真一郎「よかった 他の皆さんも 彼女のでっかい目標や理想を見習って このホテルを もっと もっと 良いものにして下さい」