神社
千代「うっかり遅なってしもうたなあ。 また 遊びすぎやちゅうて お父ちゃん 怒るわ。」
清子「あ!」
千代「え? 何や?」
清子「鼻緒が切れてしもうた。」
糸子「お母ちゃん 光子 背負うて。」
千代「あ よっしゃ! 光子 よいしょ! よいしょ!」
糸子「はい。 こっち乗って。 はい よいしゃ!」
小原家
台所
千代「ただいま~ 遅うなりました。 はい 光子…。 はい。」
糸子「何や 寝てるわ。」
千代「すんません 9時には 帰る言うてたのに。」
居間
善作「う~ん。」
千代「あの… 具合でも悪いんですか?」
善作「何もない。」
台所
ハル「何か知らんけどな 何 言うたかて ぼけ~っとしてな。 さっきかて 夕御飯 食べたら すぐ もう寝るちゅうて 布団 敷きだしよった。」
糸子「おなかに 虫でも湧いてんちゃうか? 何か そんなん なるんやて。 前に 学校の先生 言うちゃった。」
千代「そやろか。」
ハル「あんまり続くようやったら 1回お医者に診てもらわなな。」
千代「そやなあ…。」
ハル「いや~。」