あらすじ
昭和45年、今やサイケの女王と呼ばれる直子(川崎亜沙美)の結婚パーティーが、東京の店で盛大に開かれる。時を同じくして源太(郭智博)がパリコレにデビューし、直子は悔しがる。糸子(尾野真千子)は、聡子(安田美沙子)に手伝わせながら、直子や心斎橋の優子(新山千春)の店の売れ残りを、オハラ洋装店でさばいたりしている。意外な売れ行きに驚く糸子。ある夜、思いがけず、喪服姿の北村(ほっしゃん。)が訪ねてくる。
122回ネタバレ
直子の店
♬~(『ウエディングマーチ』)
<昭和45年 直子が結婚しました>
(拍手)
(クラッカーの音)
「おめでとう!」
「おめでとう!」
(拍手)
<今や サイケの女王 オハラナオコ。 その結婚ちゅうたら それなりの記事になるらしい>
吉村「お久しぶりです。」
小沢「おかあちゃん。 おめでとうございます。 おかあちゃん。」
糸子「はれ 吉村君と… 小沢君。」
小沢 吉村「はい!」
糸子「はれ~ あんたら えらい立派になったんやてなあ。」
吉村「いえいえ。」
糸子「あんたらも 自分の店 やってんやろ? 忙しいとこ 来てくれたん?」
吉村「そりゃ おかあちゃん。 我らが直子の 結婚披露パーティーですから。」
糸子「おおきにな。」
小沢「源太も 来れたら よかったんですけど。」
糸子「あ~。 あら しゃあない。」
吉村「聞きましたか? おかあちゃん 源太の事。」
翌日
糸子「はれ はあ~。 あんたら これ 見たか? 源太 載ってんで。」
聡子「見た。 ごっついなあ 源ちゃん。」
直子「けったくそ悪い。」
糸子「はあ? 何がや。」
直子「何も うちの結婚パーティーの次の日に 載らんでもええやろ。『お前は 結婚パーティーで 喜んどれ。 おらは パリコレで喜んどるぞ』ちゅうて 言われてるみたいや。」
糸子「ひがみな! 友達が こない立派に成功したのに。 素直に喜んだらんかいな。」
直子「喜べるか! あんなジャガイモに 先 越されて。 は~ 腹立つ! まあ けどな 見とけよ。 うちかて いつか 絶対 パリコレやったるからな。」
<よう こんな娘を 嫁に もろてくれました。 ほんだけでも ありがたいのに 大輔さんは ほんまに気の優しい ええ青年で」
大輔「お母ちゃん 休んでて下さい そんな事は 僕らで やりますから。」
糸子「ああ ほうか? おおきにな うん。 ほな 呼ばれるわ。」
<ところで これは 直子が2年前に 原宿でオープンさせたプレタの店です。 話題性は抜群で 評判も上々 一見 派手に儲かってるようやけど 内情は ボロボロです>