連続テレビ小説「カーネーション」第125回「悔いなき青春」【第22週】

小原家

居間

千代「ほな すんません。 お先に 休まさしてもらいますよって どうぞ ごゆっくり。」

北村「おかあちゃん ゆっくり休んでよ。 お休みなさい。」

千代「お休みなさい。」

糸子「お休み。」

千代「お休み。」

糸子「…で 何や? 何か話あって 来たんやろ。」

北村「おう…。 あ 優子からよ。」

糸子「うん。」

北村「わいと ライセンス契約するちゅう話 聞いたけ?」

糸子「聞いてへん。 ほんまけ?」

北村「おお。 店開く時よ それが前提の融資やら 何か冗談で 言うちゃあったら 小原優子の名前が ほんまに売れたさかいのう 冗談や のうなったわ。」

糸子「ふ~ん そら 結構なこっちゃ。」

北村「来年辺り 東京 出るど。」

糸子「誰が? 優子が?」

北村「優子と わいも。」

糸子「ほんなん 何も聞いてへん。 悟さんは?『ええ』て 言うてんかいな?」

北村「うん… その前に あんまし うまい事いってへんど あっこ。」

糸子「はあ?! はあ… やっぱり ほうかいな。 道理で 今年の正月も 悟さん 顔 見せへんかったしな 気には なっちゃったんや。」

北村「優子の方はよう『もう 別れたい』ちゅうちゃった。」

糸子「熱い! ほんまかいな?! はあ~…。 熱い…。 ふ~ん。 ふ~ん…。」

北村「何や?」

糸子「あんた… 何で 急に 花なんか持ってきてん?」

北村「何がや?」

糸子「ふ~ん。 ふ~ん…。」

北村「はあ?」

糸子「分かってんや。 うちはな 昔から 人より疎いよって こういう事に。 せやけど… あんたら うちの目を盗んで なんちゅう事を…! おお?!」

北村「お前 何か勘違いしてへんけ?」

糸子「ああ?」

北村「わいと優子は できてへんど。」

糸子「え? そ… そう ちゃうんかいな?」

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