糸子「人に 希望を与えて 簡単に それを奪う。 そんな事 ず~っと 繰り返してきた気ぃすんや。 う~ん! あかん! 愚痴になってしもたな。 年や… 年やな。」
八重子「そんな事ない。」
糸子「ん?」
八重子「そんな事ないやろ! 糸ちゃん!」
糸子「どないしたん? 八重子さん。」
八重子「何を言うてんや 糸ちゃん 今更。 はあ~ 情けないわ もう! うちは 情けないわ!」
糸子「え? 帰るんか?」
(戸の開閉音)
糸子「何で うち 怒られてん?」
<それから10分ほどして 八重子さんが戻って来ました>
(足音)
八重子「うちの宝物や!」
八重子「ボロボロやった うちに… うちと お母さんと 奈っちゃんに 希望と誇りをくれた 大事な大事な宝物や! うちは うちは これのおかげで 生きてこれたんやで!」
<ひっぱたかれたみたいでした 昔の自分に ひっぱたかれたみたいでした>