寝室
優子「里香。 いろいろ おばあちゃんの手伝い してくれてるんだって? ありがとね。」
里香「別に… 自分のおばあちゃんだし。 お礼なんか 言われる筋合い ないし。」
優子「親としては… 複雑なところなんだけど たまたま 今 あんたが ここに いてくれたのは ほんとに助かったわ。 でも… 高校は 行かなきゃ駄目だからね。 それだけは 覚えてて。 おばあちゃんだって 自分のために あんたが 高校 戻らずに ここに いるなんて 絶対 望んでない。 それは 分かるでしょ? じゃあ ママ… とりあえず 今日は… 帰るから。 おばあちゃんを よろしくね。」
(目覚まし時計の音)
(電話の呼び鈴)
糸子『起きや! 朝やで!』
里香「分かってるよ。」
リビング
糸子「ほれ! みそ汁 煮上がってしもてるがな。 気ぃ付け ちゅうたやろ。 みそはな 煮上げたら 風味が 飛んでしまうんや。」
里香「ああ もう うるさいな。 ちょっと黙っててよ。」
糸子「かき混ぜな!」
里香「分かってる。 今 やろうとしたじゃない!」
テレビ『そんな ときめきがあった』。
里香「え~!」
糸子「ここで 終わりかいな! は~ どないなるんやろな?」
<さあ だんじりは 走りだしました。 もう止まりません>