糸子「ええなあ。」
優子「うん ええなあ。」
里恵「里香 どうしたの?」
里香「だんじりって こんな格好よかったっけ…。」
直子「何を言うてんや 今頃。」
里恵「でも この子 小さい頃 見たっきりだから。」
里香「怖いだけかと思ってた… こんな 格好よかったんだ。」
リビング
譲の父「先生 こないだ テレビで えらい別嬪に映ってましたで。」
糸子「ひゃ~ ほんまですか?!」
「僕も 見ましたわ。 いや~ 堂々として とても 初めてには 見えませんでしたわ。」
糸子「いや もう あない緊張すると 思てませんでした。 もう 二度と嫌ですわ。」
「いや そら もったいない。 どんどん 出て下さい。」
「そうや! おもろかったわ。」
優子「里香! あんた 氷 買ってきて。」
里香「ああ うん。」
優子「そこのコンビニ 分かるよね?」
里香「うん。」
優子「行ってきて。」
里香「行ってきま~す。」
優子「行ってらっしゃい。」
玄関前
リビング
糸子「あんたらの おかげやな。」
譲「いや~ そんなん 先生に言われたら 僕 うれしいわ~。」
栄之助「アホやからこそ 思いつく 新しい事があったちゅう事ですね。」
糸子「ハハハハ 調子に乗ったら あかんでえ。 土台が アホやねんから 油断しとったら すぐ あかんようなるで。」
栄之助「そんな怖い事 言わんといて下さいよ 先生。」