病院
待合所
看護師「小原さ~ん。」
糸子「は~い。 すんません。」
診察室
「ここ どない?」
糸子「あ 痛い 痛い。」
<4年前から うちの体には ヘルペス ちゅうのが でけるようなって この痛みが 悩みの種>
「ま 体に あんまり負担をかけんと 仕事もお酒も ほどほどに。」
糸子「はあ そない思うんやけど じっとしてたら 痛みが 忘れられへんさかい つい 何やかんや してしまうんですわ。」
<毎回 おんなし事 言うて。 そのあと 整形外科へ回って>
整形外科
「どうですか?」
糸子「イテテテ… 痛い。」
「まあ 膝に負担かけるような事は せん事ですよ。」
糸子「はあ… そない思うんやけど じっとしてたら 痛みが忘れられへんさかい つい 何やかんや してしまうんですわ。」
<こっちでも おんなし事 言うて そら 治らんわな>
待合所
香川「小原先生?! どもう こんにちは。」
糸子「あ~ こんにちは。」
香川「今日は 診察ですか?」
糸子「はあ そうなんです。」
香川「ちょうど よかった。 実は その 今日 午後でも 先生のお店 寄らせて もらおうかと 思てたんですわ。」
糸子「うちの店… 何で また?」
香川「実は その 相談したい事が ありまして。」
糸子「相談…?」
香川「先生 今 ちょっと お時間ありますか?」
糸子「いや うち 薬 待ってるんです。」
香川「いや~ それやったら お帰りの時に お渡ししますよって ちょっと ほんのちょっと。」
糸子「あ… いや…。」
香川「行きまひょ。 行きまひょ。」