清三郎「お前… お前 誰に似たんや?」
糸子「ん?」
清三郎「親が どっちも あんなにアホやのに 誰に似て そんな偉い事 言うねん 全く。」
糸子「う~ん… おじいちゃん!」
清三郎「そんな… 口まで 上手うなって…。」
糸子「ふ~ん フフフフフッ!」
吉田家
庭
(ウグイスの鳴き声)
志津「奈津! ほれ あんたも ちょっと 挨拶しにおいで。」
奈津「嫌。」
志津「ちょっとだけやさかい おいでって。」
奈津「嫌や。」
志津「何が 嫌なんよ? 勘助ちゃんも 小原さんとこの子も 来てんで。 小学校 一緒やったやろ? ちょろっと 挨拶だけしとき。 ほら おいで。」
奈津「嫌や! 嫌なもんは 嫌なんや! 挨拶なんか うちは 死んでも行けへん!」
(泣き声)
志津「何や? 何 泣いてんよ?」
奈津「嫌や! 嫌や! うちは 嫌や~!」
大広間
志津「よう分からんわ あの子 何 泣く事 あんねん…。」
<4月12日 大安吉日>
<吉田屋の大広間で 泰蔵にいちゃんの祝言が 挙げられました>
善作♬『高砂や この浦船に 帆を上げて』
<春のお天気の ほんまにほんまに ええ日ぃでした>