連続テレビ小説「カーネーション」第83回「愛する力」【第15週】

泉州繊維商業組合

三浦「あんた こないだ 大丈夫やったけ?」

糸子「え?」

三浦「いや 北村のアホが もう あんた 無理やり 飲ませよったんやてな。『女相手に むちゃしちゃんなよ』言うて よう怒っといちゃったで。」

糸子「はあ… おおきに。」

三浦「ああ。」

糸子「組合長。」

三浦「ああ?」

糸子「すんません。 けど うち 女やからちゅう ご心配は いりません。」

三浦「え?」

糸子「こないだは たまたま お見苦しいとこを お見せしましたけど 女やさかい どうこうちゅう そうゆう手加減は うちには 一切 ご無用ですよって。」

三浦「ほう。 さすがな事 言うやないけ。」

三浦「おう ちょうどええ。 ちょうどええ奴が いてんで!」

糸子「ほんまですか?」

三浦「今 わしの かばん持ち やっとる男で ああ こないだ ほれ あんたの横 座ってた…。」

糸子「へ? あの人ですか…?!」

三浦「うん ああ もう 長崎弁で あれ 何を言うてんねや さっぱり分からへんけど ごっつい ええ職人や。 腕もあるし 人もええ。 ほれ 今な なんしか どこの店も 閉まっとるさかいな。 まあ とりあえずは うちで 雇ちゃってんやけどなあ。 おう 帰ってきた 周防!」

周防「はい。」

三浦「小原さんや。」

糸子「ああ… あの こないだは ほんま すんませんでした!」

周防「酔うとったとは さめたね?」

糸子「え?」

三浦「『酔いは さめたか?』て。」

糸子「ああ…。 さめました おかげさんで。」

周防「いやいや。」

小原家

玄関前

<よりによって 一番会いたなかった人に 手伝うてもらう事に なってしまいました>

糸子「あ… あの。」

周防「はい?」

糸子「うち そこです。」

須藤「ああ 知っとる。 こん前 来たけん。」

オハラ洋装店

糸子「ただいま。」

一同「お帰りなさい。」

糸子「周防さん。」

周防「はい。」

糸子「こっちです。」

周防「あ はい。」

糸子「ここで 履物 脱いで下さい。」

周防「はい。 こんにちは。」

一同「こんにちは。」

周防「お邪魔します。 あの~。」

糸子「あ すんません。 こっちです。」

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