連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第11話「1942-1943」【第3週】

千吉「その菓子屋の娘ょお 雉真の嫁にしてえということか。」

稔「はい。」

千吉「おめえらしゅうもねえ。 そねん うちにとって 何の得にもならんこと。」

稔「父さん!」

千吉「1人暮らしが続いて 人恋しゅうなったんじゃろう。」

稔「そねんことじゃありません。」

千吉「頭を冷やして よう考ええ。」

橘家

お菓子司・たちばな

安子「稔さん 何で連絡くれんのんじゃろ…。 もう とっくに帰っとるはずじゃのに。」

きぬ「安子ちゃんのおっちゃんは 認めとらんからなあ。 どねんして呼び出すか 考えよんじゃねえ?」

安子「う~ん…。」

(電話の呼び鈴)

安子「はい 橘でございます。」

交換手『弓丘町の雉真様より お電話です。 おつなぎしても よろしいでsっようか?』

安子「はい! お願いします! (小声で)きぬちゃん!」

きぬ「(小声で)稔さん!?」

安子「はい!」

きぬ「(小声で)み の る! 違う 違う 違う!」

安子「はい はい。 え~ おはぎゅう 10ですね。 はい。」

きぬ「(小声で)こ う じ つ!」

安子「はい それから 安倍川餅と…。」

きぬ「(小声で)こ う じ つ!」

安子「口実?」

きぬ「(小声で)そうそう そうそう。」

安子「ああ! あっ いえいえ あっ…。」

雉真家

安子「ごめんくださ~い。 たちばなでございます。」

(扉の開く音)

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