離れ
金太「(泣き声)」
神社
安子「稔さんが ご無事でありますように。 ご無事で… 帰ってきてくれますように。 どうか… どうか…。」
(セミの声)
雉真家
離れ
♬~(ラジオ)
安子「お父さん。」
♬~(ラジオ)
<金太の心と体は 回復しませんでした>
ダイニング
安子「う~ん。」
美都里「安子さんは お父様のお世話があるじゃろう。 それに 買い物やこも してもらわにゃあ いけんから…。 ほら おいで るいちゃん。」
るい「あ~。」
美都里「うん?」
安子「はい…。」
美都里「にょほ~ん。」
安子「ありがとうございます。」
(足音)
千吉「ああ おはよう。」
安子「おはようございます。」
ラジオ『岡山県の天気予報を申し上げます。 今日は…』。
安子「どねんされたんですか?」
千吉「天気予報じゃ。 久しぶりじゃのう。 こねんして ちょっとずつ 元の生活に戻りゃあええが。」
闇市
「生みたて卵。 こっちが 今朝 取れたて。」