あらすじ
1951(昭和26)年2月。5年間続いたカムカム英語の歴史は幕を閉じました。戦後の日本を照らしたこの放送は、安子(上白石萌音)とるい(古川凛)の人生にとってもかけがえのない時間でした。心の支えを失ったかに感じていた安子のもとに、英語教室を始めるロバート(村雨辰剛)から英語のテキスト作りを手伝ってほしいとの誘いの話が舞い込みます。一方、算太(濱田岳)は雪衣(岡田結実)から、とある思いをぶつけられ…。
34話ネタバレ
雉真家
稔の部屋
ラジオ・平川『では皆さん お元気で。 5年の間 皆さんと 明るく手をつないでまいりました 楽しい『カムカム英語』の旅も いよいよ これで お別れです。 長い間 皆さんと 仲よしにしていただいきましたことを 心から厚くお礼を申し上げますと同時に ここで芽生えました皆さんの英語が 立派に成長して 大きな舞台に活躍する日を ただ ひたすらにお待ち申しております。 では 全国のカムカムの赤ちゃん いつまでも 明るく お元気で。 This is Hirakawa saying sayonara and good night.』
ラジオ『担当は 平川 唯一先生でした』。
安子「終わってしもうたねえ。」
るい「うん…。」
<『カムカム英語』は戦後の日本にとって 太陽のような存在でした>
<そして 安子と るいにとっては 掛けがえのない 2人だけの幸せな時間の象徴でした>
玄関
安子「気を付けられえよ。」
千吉「るい そろそろ行こうか。」
るい「はい。」
安子「お義父様 今日は よろしゅうお願いします。 るい。 あんまり高えもん おねだりしたらいけんよ。」
るい「は~い。」
千吉「何ゅう言よんじゃ。 わざわざ大阪まで行って 入学祝ゆう買うんじゃ。 るい。 何でも欲しいもん言えやあええぞ。」
るい「はい!」
安子「すいません。」
千吉「ほい。」
るい「行ってきま~す!」
安子「行ってらっしゃい。」
朝丘神社
安子♬「Come, come, everybody How do you do, and how are you? Won’t you have some candy? One and two and three, four, five? Let’s all sing a happy song Sing tra la la la la」
ロバート「ハハハハッ。 こんにちは。」
安子「こんにちは…。」
ロバート「変わった歩き方ですね。」
安子「やっぱり見とられましたよね…。」
ロバート「あ~ でも きれいな木漏れ日ですね。」
安子「本当に。」
ロバート「英語で何て言うか 知っていますか?」
安子「木漏れ日ですか?」
ロバート「はい。」