連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第2話「1925―1939」

あらすじ

気持ちのこもった甘くておいしい「たちばな」のお菓子が大好きな安子(網本唯舞葵)。いつしか自分も杵太郎(大和田伸也)や金太(甲本雅裕)のように和菓子を作る人になりたい!と思うようになりますが、周囲からは「おなごだから…」と諭されます。一方、兄の算太(濱田岳)は、跡取りとして菓子修行を始めるも一向に身が入らず、仕事場から逃げ出しては映画を観に行ってばかり。どうやら算太には心に決めた夢があるようで…。

2話ネタバレ

橘家

居間

杵太郎「小豆の声を聴けえ。 時計に頼るな。 目を離すな。 何ゅうしてほしいか 小豆が教えてくれる。 食べる人の 幸せそうな顔を思い浮かべえ。 おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。 その気持ちが 小豆に乗り移る。 うんと おいしゅうなってくれる。 甘えあんこが出来上がる。 ほっ! よし よし。」

安子「おはようございます。」

杵太郎「おう おはよう。」

<安子の朝は いつも小豆の香りとともに始まりました>

ラジオ・アチャコ『タッチならず セーフ セーフ』。

ラジオ・エンタツ『これ やっぱり 政府の仕事ですか?』。

アチャコ『何をしゃべってんねんな。 バッテリー間のサイン 極めて慎重 第4級…』。

エンタツ『第4級…』。

アチャコ『投げました』。

エンタツ『投げました』。

アチャコ『打ちました』。

エンタツ『打ちました』。

アチャコ『大きな当たり』。

エンタツ『大きな当たり』。

アチャコ『ヒット ヒット』。」

エンタツ『人殺しや』。

アチャコ『ぐんぐん のびてます』。

エンタツ『のびてます のびてます』。

あちゃこ『のびてます のびてます』。

エンタツ『来年まで のびてます』。

アチャコ『なんでやねんな。 センター バック バック』。

エンタツ『オールバック』。

アチャコ『散髪屋みたいに言うな ホンマ。 ランナー 二塁から三塁』。

エンタツ『二塁から三塁』。

アチャコ『三塁を越えてホーム』。

エンタツ『ホームを越えてレフト』。

アチャコ『おい ちょっと待て。 ホームへ入ったランナーが 何で レフト辺りへ行くねえ』。

安子「お待たせしました~! 今日は 大福で~す。」

丹原「ありがとうございます。」

金太「ハハハハハハッ!」

ひさ「何じゃ えろう あんこが はみ出しとるなあ。」

杵太郎「それはな 算太が作ったやつじゃ。 ハハハハッ。」

算太「口に入れたら一緒じゃろうが。」

金太「あほう。 そねえな根性で ええ菓子が作れるか!」

算太「ん~ ん~ 軍隊じゃねんじゃから そねん足並みをろえんでも。」

金太「何じゃと?」

算太「人間だって ちょっと はみ出すぐれえが 味があろうが。」

金太「そ…。」

菊井「名言なだけに始末が悪いな…。」

金太「聞こえとるど。」

アチャコ『あほう! 早慶戦に何で法政が出るんや!』。

映画館

金太「算太!」

橘家

工場

杵太郎「どけえおったんなら?」

金太「映画じゃあ。」

杵太郎「何が かかっとったんじゃ?」

算太「桃山剣之介じゃ。」

杵太郎「知らんなあ…。」

算太「新人じゃあ。 な~んか 優男でのう。 ありゃあ 阪妻やアラカンにゃあなれんわ。」

金太「あほう! 道具をおもちゃにすな!」

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