安子「(笑い声)」
<算太は ものにならなかったら すぐに帰ってくる約束で 大阪で ダンサー修業をすることになりました>
<更に…>
居間
♬~(ラジオ)
(腰が鳴る音)
杵太郎「ああっ!」
小しず「お義父さん?」
杵太郎「腰が… うっ…。」
小しず「どねんされたんで お義父さん!」
ひさ「えっ 何?」
<杵太郎が隠居することになり…>
金太「親父!」
<そして…>
工場
金太「小豆の声を聴けえ。 時計に頼るな。 目を離すな。 何ゅうしてほしいか 小豆が教えてくれる。 食べる人の 幸せそうな顔を思い浮かべえ。 おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。 その気持ちが 小豆に乗り移る。 うんと おいしゅうなってくれる。 甘えあんこが出来上がる。 あっ。 あっ!」
金太「おう おはよう 安子。」
安子「おはようございます。」
一同「おはようございます。」
<安子は 14歳になりました。 Now, Yasuko is fourteen years old>