連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第35話「1948-1951」【第7週】

朝丘神社

社務所

安子「Thank you. What is your favorite Japanese word?(お気に入りの日本語はなんですか?)」

ロバート「I love the Japanese word, “Komorebi”(木漏れ日という日本語が大好きです)」

安子「Komorebi? Why?(木漏れ日? どうして?)」

ロバート「We don’t have an exact translation for it in English.(これにあたる英語はありません)」

安子「Really? I didn’ know that.(そうなんですか 知りませんでした) あ… う~ん… ちょっと難しすぎるかもしれませんね。」

ロバート「そうですか。」

安子「うん…。」

ロバート「う~ん…。」

<安子とロバートは 週に一度のペースで テキストづくりを続けました>

安子「あっ あの よかったら 一休みしませんか?」

ロバート「Oh! Ohagi! My favorite!(わあ おはぎ 今や大好物ですよ」

安子「Glad to hear that.(そう言っていただけると)」

ロバート「May I?(いただいても?)

安子「Sure.(もちろんです)るい。 るいもおいで。」

るい「は~い。」

安子「どうぞ。」

ロバート「頂きます。 Something wrong? どうかした?」

るい「アメリカ人も おはぎゅう食べるんじゃなあ。」

ロバート「ハハハハハハッ。 アメリカ人みんなが おはぎを食べるとは限りません。 それに 私は 全てのおはぎ 好きなわけではありません。」

安子「えっ?」

ロバート「安子さんのおはぎが おいしかったから 大阪でも見つけたら買っています。 でも 安子さんのおはぎが一番です。」

安子「本当ですか。 うれしいです。」

ロバート「本当に 特別なおいしさです。 どうして こんなに おいしくできるのですか?」

るい「あんこのおまじないを かけとるからじゃ。」

ロバート「あんこのおまじない?」

安子「るい…。」

ロバート「どんなものですか? 是非 教えてください。」

安子「祖父の代から受け継がれとるものです。 小豆を炊きながら唱えるんです。 フッ… 『小豆の声を聴けえ。 時計に頼るな。 目を離すな。 何ゅうしてほしいか 小豆が教えてくれる』。」

安子 杵太郎「食べる人の 幸せそうな顔を思い浮かべえ。 おいしゅうなれ。」

安子 金太「おいしゅうなれ。 おいしゅうなれ。」

安子「『その気持ちが 小豆に乗り移る。 うんと おいしゅうなってくれる。 甘えあんこが出来上がる』。

安子「『はっ!』。 あ… ハハ… フフフッ。 すいません。」

ロバート「Wonderful.(すばらしい) Listen to the red beans. Never trust the clock. Keep an eye on them. They’ ll let you know what to do. Imagine the happy smiles of the people eating them. Be delicious, be delicious, be delicious…. That feeling will flow into the beans until they become… delicious, sweet, anko.」

<子供の頃から幾度も聞いていた あんこのおまじないが まるで違って聞こえました。 安子自身が おまじないをかけられたような そんな心地でした>

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