るい「そうか…。 そうじゃね。 あ… 私 そねえなこと 全然…。 はあ…。」
ジョー「これ。 聴きに来ぉへん?」
るい「『サマーフェスティバル』?」
ジョー「僕も出るよ。」
るい「『大月錠一郎』…。」
<何度も顔を合わせていたはずなのに るいは この時 初めて 錠一郎に出会った気がしました>
竹村家
居間
♬~(テレビ『私の秘密』テーマ音楽)
平助「あっ!」
八木『こんばんは。 月曜の夜は 『私の秘密』で おくつろぎいただきたいと…』。
平助「始まったで 始まった…。」
和子「ハハハハハッ。」
八木『最初の方の秘密は こちらです』。
『私の犬は 歌が歌えます』
和子「ほんまかいな!」
平助「フフフフッ なあ?」
八木『では 田辺さん どうぞ』。
田辺『あなた ご自身のことですか?』。
八木『違います』。
田辺『じゃあ ご家族のこと?』。
八木『家族。 う~ん いや~ どうでしょう』
和子「犬。 犬が 家族や。」
平助「うん うん。」
八木『では 藤沢さん』。
藤沢『ペットのことかしら? ペットのインコの特技!』。
平助「何で インコと思うねん! なあ るいちゃん。 なあ? フフフッ。 フフフフ…。」
和子「ありがとう。」
るい「あの~ おじさん。 おばさん。」
和子「何や? 何か あったんか?」
るい「いえ…。」