連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第44話「1962」【第10週】

あらすじ

マスターの小暮(近藤芳正)から定期的にクリーニングの仕事を請け負うことになったるい(深津絵里)は、ジャズ喫茶「ナイト&デイ」に通うことに。トランぺッターのジョー(オダギリジョー)が店の屋根裏に住んでいることを知り、洗濯済みの服を持って部屋を訪れたるいは、そこでジョーが演奏する『On the Sunny Side of the Street』を耳にして…。

44話ネタバレ

ジャズ喫茶・Night and Day

ホール

木暮「う~ん ええ仕上がりや。 前の店では取れん言うとった染みも 取れとる。 安いし 仕事は丁寧やし。 言うことなしや。」

るい「ほんなら…。」

木暮「竹村クリーニングさんやったか?」

るい「はい。」

木暮「これから月ぎめで頼むわ。」

るい「はい! ありがとうございます。」

木暮「そしたら よろしゅう。」

るい「あっ あの~ ジョーいう人あ 今日も こけえ来ますか?」

木暮「ジョー? 来るも何も…。」

屋根裏

るい「すみませ~ん。 ごめんくださ~い。」

ジョー「あれ?」

るい「あの~ クリーニング済みのお洋服です。 下のお店に お届けにあがったついでに。 こねえだのシャツと その前にお預かりしとった分も。 ずっと取りに来られんから。」

ジョー「あっ すいません。 ありがとう。」

るい「あっ いえ。」

ジョー「あっ そしたら ついでに これ。」

るい「ハハ… 毎度ありがとうございます。」

ジョー「え~っと 今日の分 いくらかな?」

るい「あ… ええです。 次回まとめてで。」

ジョー「そう?」

るい「あっ それと これ…。 洗濯物のポケットに入ってました。」

ジョー「ああ! ありがとう。 一つ 迷子になった思うてたんや。」

るい「迷子? あの それ…。」

ジョー「あっ ちょっ… ちょっと入って。」

るい「いや 私は ただ それを渡しに…。」

ジョー「ああ! 熱っ! コーヒー飲む?」

るい「いえ 結構です。  」

ジョー「うん やめとき。 あんまり おいしくないから。」

るい「えっ?」

ジョー「下のコーヒーの方がおいしい。」

るい「はあ…。」

(瓶の口が カップに当たる音)

るい「ああ! ちょっ… ちょっと!」

ジョー「あ… あ…。」

るい「そねん 雑に入れたらいけん。 ちゃんとスプーンで量って入れにゃあ。」

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