連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第61話「1964-1965」【第13週】

荒物屋・あかにし

テレビ『昨年には 条映史上最高傑作という触れ込みで…』。

吉右衛門「また来てる…。」

テレビ『『黍之丞 妖術七変化 隠れ里の決闘』が公開されました』。

(泣き声)

テレビ『桃山さんは 京都市 太秦にある 条映撮影所で 次回作の打ち合わせ中に倒れ 緊急入院していました』。」

吉右衛門「モモケンが…?」

テレビ『ニュースを繰り返します』。

錠一郎「黍之丞が散りました…。」

(泣き声)

吉右衛門「私は モモケンがデビューした年に 生まれたんや。」

錠一郎「そうなんですか。」

吉右衛門「うん。 ああ ああ。 これ これ。 『桃から生まれた剣之介』。 このデビュー作にして 主演映画の役名 桃山剣之介を そのまま芸名にしたんやそうや。」

錠一郎「はあ~ しゃれてますねえ。」

吉右衛門「しかし あの日本映画史上まれに見る駄作 『妖術七変化 隠れ里の決闘』が 遺作になるとは気の毒な。」

錠一郎「見ましたか?」

吉右衛門「見た 見た。」

錠一郎「『暗闇でしか 見えぬものがある。 暗闇でしか 聴こえぬ歌がある』。」

吉右衛門「おっ。」

回想

『暗闇でしか 見えぬものがある。 暗闇でしか 聴こえぬ歌がある』

回想終了

錠一郎「『黍之丞 見参』。

回想

『黍之丞 見参。』

回想終了

吉右衛門「『現れたな』。」

錠一郎「『やあっ!』

大月家

回転焼き屋・大月

るい「どうぞ。」

荒物屋・あかにし

吉右衛門「『むう…。』」

吉右衛門「あっ!」

錠一郎「えっ…。」

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