連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第61話「1964-1965」【第13週】

大月家

回転焼き屋・大月

るい「おいでやす。 何個しましょ。」

「2つくれはる?」

るい「はい。 おにいさんは?」

<るいと錠一郎が 『大月』をオープンしてから およそ ひとつきが過ぎました>

るい「はい。」

「ありがとう。」

るい「ありがとうございます。 はい。 ありがとうございます。」

「おおきに。」

るい「どうも。」

清子「精が出るなあ。」

るい「ああ。 あかにしさんのお母さん おいでやす。」

清子「2つ頂戴。」

るい「は~い。」

清子「ご主人は?」

るい「あっ 買い物に行ってもろてます。」

清子「うちにも るいさんみたいなお嫁さんが 来てくれたらええんやけど。」

るい「息子さん ずっとお独りなんですか?」

清子「私の主人が 早うに亡うなったもんやさかい あの子には ず~っと働きづめにさしてしもてねえ。」

るい「そうですか。 誰かいい人おったらいいですねえ。」

清子「うん。 20円ね?」

るい「はい。」

清子「はい。」

るい「ありがとうございます。」

清子「おおきに。」

るい「どうも。」

荒物屋・あかにし

♬~(テレビ)

テレビ『チキチキ トントン チキ トントン。 あらまあ こりゃ けったいな』。

『今週もやってまいりました。 『けったい侍 珍道中』のお時間です。 ハウ アー ユー? マイ ネーム イズ ハッピー スマイル』。

錠一郎「何や この人 似てますね。 モモ… モモケンに。」

吉右衛門「当たり前や。 これは モモケンのせがれや。」

錠一郎「えっ!?」

吉右衛門「桃山団五郎や。」

『もうすぐ お江戸 世界運動競技大会が ありますからね』。

『英語が話せぬ拙者は お江戸に居場所はねえと思い立ち あっ てくてく てくてく…』。

錠一郎「へえ~。 あっ 息子がおったんですか。」

吉右衛門「そないなことも知らんと よう あないに ぼうだの涙流して モモケンの死を悼んどったな。」

錠一郎「あ… 面目ない。」

清子「あら 大月さん?」

錠一郎「ああ こんにちは。」

清子「そろそろ 『こんばんは』の時分やけど…。 お買い物は済んだん?」

錠一郎「えっ? あ~! あ…。」

吉右衛門「あっ ありがとう。」

『コン コン チキチン。 コン チキチン。 あっ コン コン チキチン。 コン チキチン。 コン コン チキチン。 コン チキ…』。

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