あらすじ
稔(松村北斗)の出征を見届けた安子(上白石萌音)。稔の子を授かっているとわかったのは、稔が出征したふた月後のことでした。ラジオからは連日アメリカからの攻撃の知らせが流れ、勇(村上虹郎)も徴兵が決まり、戦争はさらに安子たちの日常を変えていきました。時が経(た)ち、安子は元気な女の子を出産しました。名前は『るい』。稔が考えた名前です。しかしその名前に込められた本当の意味は、周囲には明かせないもので…。
16話ネタバレ
神社
稔「早う戦争が終わってほしい。 どこの国とも自由に行き来できる。 どこの国の音楽でも自由に聴ける。 僕らの子供にゃあ… そんな世界を生きてほしい。 ひなたの道を歩いてほしい。」
安子「はい。」
<稔の出征が刻一刻と迫っていました>
雉真家
寝室
稔「こりょう 持っといて。」
安子「フフッ。 行ったり来たり。」
稔「うん。」
安子「フフッ。 稔さん。 どうか ご無事で。 ご無事で 帰ってきてください。」
稔「安子。 泣くな。 きっと帰ってくる。 必ず帰ってくるから。 大丈夫じゃ。」
<安子が 稔の子をみごもっていると 気が付いたのは 稔が出征してから ふたつき後のことでした>
中庭
ラジオ『6月16日 大本営発表。 マリアナ諸島に来襲せる敵は 15日朝に至り サイパンに上陸を企図せしも 前後2回 これを水際に撃退せり。 敵は 同日正午ごろ 3度来襲し 今もなお 激戦中なり』。
勇「義姉さん。」
安子「勇ちゃん! お帰りなさい。」
勇「お~。」
<徴兵年齢が 更に引き下げられました。 勇も その対象となり 岡山に帰ってきました>
居間
勇「おう おう。 そねんこたあ タミさんにさせりゃあ ええが。」
安子「動いた方が えんじゃ。 どうぞ。」