連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第63話「1965-1976」【第14週】

るい「ひなた。 遊んでばっかりおらんと ちょっとずつ宿題やっときや。 ひなた。 宿題。」

ひなた「あっしには 関わりのねぇこってござんす。」

るい「ひなた!」

<今 ひなたは 小学校4年生の夏休みです>

るい「はあ… もう! ジョーさんからも ちゃんと言うて。」

錠一郎「うん。」

るい「もう!」

錠一郎「ん…。 ん…。」

賀茂川

♬~(ラジオ『ラジオ体操第一』)

一恵「ひなちゃん。 算数のドリル どこまでやった?」

ひなた「まだ全然。」

一恵「漢字のドリルは?」

ひなた「まだ。」

一恵「自由研究 何するん?」

ひなた「回転焼きの焼き方!」

一恵「毎年 それちゃう?」

ひなた「いっちゃんかて 毎年 抹茶のたて方やん。」

一恵「いや 違うで?」

<ひなたの親友 一恵のお母さんは ベリーこと 一子です>

吉右衛門「はい 今日も一日 頑張りましょう!」

子供たち「はい!」

吉之丞「お父ちゃん はんこ。」

吉右衛門「おう 吉之丞。 よっしゃ よっしゃ。」

<ガキ大将の吉之丞のお父さんは 吉右衛門>

吉右衛門「特別に 明日の分まで押したろ。」

吉之丞「ありがとう!」

初美「あんた。 そないなズルしたらあきまへんえ。」

<吉右衛門は おそば屋さんで働いていた 初美をお嫁さんにもらいました。 初美は 吉右衛門の母 清子の若い頃に よく似ていると評判です>

「おばちゃん はんこ頂戴。」

「おばちゃん はんこ。」

初美「じゃあ 修治君からね。」

錠一郎「はい ひなた。」

ひなた「ありがとう。」

錠一郎「いっちゃん。」

一恵「ありがとう。」

2人「ジャ~ン!」

ひなた「なあなあ いっちゃん。 今日 何して遊ぶ?」

一恵「宿題した方がええんとちゃう?」

ひなた「まだ7月25日やで。 夏休みは始まったばっかりや!」

一恵「ひなちゃん 待ってえな!」

ひなた「いっちゃん! いっちゃん!」

大月家

居間

ひなた「お父ちゃん おしょうゆ取って。」

錠一郎「ん。」

ひなた「ありがとう。」

るい「あんまり かけたら しょっぱいよ。」

ひなた「あっ!」

るい「ほら。」

ひなた「う~! うう… どないしよ…。 お母ちゃんが急に話しかけるからや。」

るい「また人のせいにして。」

錠一郎「ごはんにのせ ごはんに。」

ひなた「今日 いっちゃんと天神さん行ってくる。」

錠一郎「ああ。 今日 25日か。 ひなた。 ん。」

ひなた「あっ…! あ~! お父ちゃん ありがとう!」

るい「ジョーさん!」

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