るい「ひなた。 遊んでばっかりおらんと ちょっとずつ宿題やっときや。 ひなた。 宿題。」
ひなた「あっしには 関わりのねぇこってござんす。」
るい「ひなた!」
<今 ひなたは 小学校4年生の夏休みです>
るい「はあ… もう! ジョーさんからも ちゃんと言うて。」
錠一郎「うん。」
るい「もう!」
錠一郎「ん…。 ん…。」
賀茂川
♬~(ラジオ『ラジオ体操第一』)
一恵「ひなちゃん。 算数のドリル どこまでやった?」
ひなた「まだ全然。」
一恵「漢字のドリルは?」
ひなた「まだ。」
一恵「自由研究 何するん?」
ひなた「回転焼きの焼き方!」
一恵「毎年 それちゃう?」
ひなた「いっちゃんかて 毎年 抹茶のたて方やん。」
一恵「いや 違うで?」
<ひなたの親友 一恵のお母さんは ベリーこと 一子です>
吉右衛門「はい 今日も一日 頑張りましょう!」
子供たち「はい!」
吉之丞「お父ちゃん はんこ。」
吉右衛門「おう 吉之丞。 よっしゃ よっしゃ。」
<ガキ大将の吉之丞のお父さんは 吉右衛門>
吉右衛門「特別に 明日の分まで押したろ。」
吉之丞「ありがとう!」
初美「あんた。 そないなズルしたらあきまへんえ。」
<吉右衛門は おそば屋さんで働いていた 初美をお嫁さんにもらいました。 初美は 吉右衛門の母 清子の若い頃に よく似ていると評判です>
「おばちゃん はんこ頂戴。」
「おばちゃん はんこ。」
初美「じゃあ 修治君からね。」
錠一郎「はい ひなた。」
ひなた「ありがとう。」
錠一郎「いっちゃん。」
一恵「ありがとう。」
2人「ジャ~ン!」
ひなた「なあなあ いっちゃん。 今日 何して遊ぶ?」
一恵「宿題した方がええんとちゃう?」
ひなた「まだ7月25日やで。 夏休みは始まったばっかりや!」
一恵「ひなちゃん 待ってえな!」
ひなた「いっちゃん! いっちゃん!」
大月家
居間
ひなた「お父ちゃん おしょうゆ取って。」
錠一郎「ん。」
ひなた「ありがとう。」
るい「あんまり かけたら しょっぱいよ。」
ひなた「あっ!」
るい「ほら。」
ひなた「う~! うう… どないしよ…。 お母ちゃんが急に話しかけるからや。」
るい「また人のせいにして。」
錠一郎「ごはんにのせ ごはんに。」
ひなた「今日 いっちゃんと天神さん行ってくる。」
錠一郎「ああ。 今日 25日か。 ひなた。 ん。」
ひなた「あっ…! あ~! お父ちゃん ありがとう!」
るい「ジョーさん!」