連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第63話「1965-1976」【第14週】

回転焼き屋・大月

るい「いっちゃん。 これ お母さんたちに持って帰って。」

一恵「わあ ありがとう。 みんな喜ぶわ。」

ひなた「はあ ただいま。」

るい「ひなた。 どこ行っとったん?」

ひなた「ちょっとね。 あっ 私も回転焼き!」

るい「先 拭きなさい。」

錠一郎「ほな お父ちゃん 拭いたろ。」

一恵「おっちゃん 優しいな。」

ひなた「ヘヘヘッ。 お父ちゃん ありがとう。」

錠一郎「うん。」

玄関前

<日本の夏といえば 花火です>

ひなた「お父ちゃん!」

錠一郎「うん? 危ない 危ない 危ない…。」

るい「アハハハハッ!」

ひなた「見て見て~!」

ひなたの部屋

<日本の夏といえば 麦茶です>

ひなた「『20円の鉛筆を7本と 15円の消しゴムを3つ買いました。 お釣りは いくらになりますか?』。 はるお 何で 3つも消しゴムいるん!? どんだけ間違うねん! まだ3週間もあるわ。」

居間

<日本の夏といえば 高校野球です>

テレビ『終戦から30年。 戦火に散った多くの人たちに 黙とうをささげます』。

錠一郎「ん…。」

(正午のサイレン)

錠一郎「ほら ひなた。」

(正午のサイレン)

テレビ・場内アナウンス『ご協力ありがとうございました』。

<日本の夏といえば 終戦の日です>

(セミの声)

ひなたの部屋

<日本の夏といえば 夏休みの宿題です。 夏休みは 間もなく終わります>

ひなた「どないしよう…。 う~ どないしよう…。」

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