夜ドラ「ミワさんなりすます」(第19回)

控え室

池月「ミワさん。 ミ・ワ・さん!」

ミワ「はい。」

池月「藤浦さんに何で呼ばれてたの?」

ミワ「あ…。」

<二人に 言うべきかどうか…>

一駒「私たちに隠し事はやめてね。」

<よ… 読まれてる!>

ミワ「八海さん公式のSNSを始めるらしくて その説明を受けました。」

池月「へえ~ 何でミワさんだけに?」

一駒「私たちだって SNSやってるのにねえ。」

池月「そっか…。」

一駒「炎上しないか心配じゃない?」

池月「ですね。 あとは今までのイメージが崩れないか。」

一駒「イメージ?」

池月「だって もし 八海さんのつぶやきが おじさん構文だったら…。」

2人「イヤ~!」

書斎

ミワ「ふう…。」

(ノック)

八海「どうぞ。」

ミワ「失礼します。」

八海「留守中 大掃除して下さったんですよね。 この部屋も片づけて頂いて ありがとうございます。」

ミワ「いえ とんでもありません。」

<自然に切り出すタイミングがない…>

八海「SNS…。」

ミワ「え?」

八海「ミワさんは 私がSNSを始めると言ったら どう思いますか?」

<しまった 先手を打たれた!>

ミワ「SNS… ですか。」

八海「まあ 例えば 日常で思ったことをつづったり もらったコメントに返したりするんです。」

ミワ「私は えっと… 好きじゃないです。」

八海「それは どうして?」

ミワ「俳優 八海 崇は ずっと 雲の上の存在でいてほしいんです。 私たちのところに 簡単に おりてきてほしくない。 例えば 寝転がってテレビを見たり お菓子を食べたり そういう日常は見たくないんです。」

八海「確かに。 私も安易に私生活をさらすことに 抵抗があるのかもしれません。 やはり SNSは やめておいたほうがよさそうですね。」

<あっ 違う そっちの説得じゃない>

藤浦「はあ…。」

<まずい…>

ミワ「あっ でも私は スタッフさんが 作品のプロモーションをするために SNSを使うのは賛成なんです。」

八海「え?」

ミワ「作品の情報がすぐに届くと 期待値が上がりますし。 宣伝のやり方としては 一般的だと思うので。 藤浦さんも 八海さんの私生活を さらす気はないみたいですから 大丈夫だと思います。」

八海「ただ本当に そこまでする必要があるんですかね。」

ミワ「え?」

八海「これまでどおり 雑誌や新聞の取材だけではダメですか。」

ミワ「はい… 足りないと思います。」

<どうしよう… あと何を言えば>

ミワ「私個人としては もっと若い世代にも 八海 崇のすばらしさを知ってほしいです。 そのためには SNSは やっぱり あったほうがいいと思います。」

八海「若い世代?」

ミワ「はい。 もう 八海さんを知らない世代が どんどん増えてきてるんです。」

回想

紀土「最近 見なくない? 消えた?」

回想終了

ミワ「それが 個人的には悔しくて。」

回想

紀土「八海 崇もさ オワコンだよな。」

回想終了

ミワ「八海さんは 決して オワコンじゃない。 SNSとかネットを見る若者が 単に知らないだけだと思うんです。」

八海「オワコン…?」

<しまった!>

ミワ「あ… いや 違うんです。」

八海「終わったコンテンツ…。」

ミワ「いや… いやいや そうじゃなくて えっと そうじゃないってことを SNSで 発信していきたいんだと思います 藤浦さんは!」

八海「じゃあ 食べたものを アップしなくていいんですね。」

ミワ「はい。」

八海「自撮りとか。」

ミワ「しなくていいと思います。」

八海「そうですか。 少し 安心しました。 分かりました。 藤浦さんと相談してみます。」

ミワ「はい。 コーヒーいれます。」

八海「お願いします。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク