夜ドラ「ミワさんなりすます」(第6回)

キッチン

池月「ヤクザ!?」

一駒「そう。 ここのセキュリティーは そういう反社会勢力の人たちを 寄せ付けないために厳重にしてるのよ。」

池月「確か 週に2万3,000ドルぐらい かけてるって聞きましたけど。」

一駒「年間1億5,000万円。 このご時世 世界的な俳優が そういう人たちと つながってるって思われたら 一発アウトですから。」

勝手口

ミワ「(小声で)あっ えっと… いったん ここで待ってて下さい。」

泉「あっ はい。」

ミワ「人目につくと まずいので 私 見てきます。」

キッチン

池月「それにしても 1億5,000万は 大げさじゃないですか?」

一駒「それがね こういう うわさがあるのよ。」

池月「え…?」

一駒「八海 崇はかつて そういう人たちと つながりがあったんじゃないかって。」

池月「八海さんが?」

控え室

ミワ「(小声で)靴… 靴 脱いで下さい。」

(ドアを閉める音)

ミワ「私は 八海さんの様子を見てきますね。 この中に隠れてもらってもいいですか?」

泉「えっ…。」

ミワ「中に…。 入れます?」

泉「はい…。」

ミワ「よし。 すぐ戻りますから。」

泉「あっ 家政婦さん。」

ミワ「はい!」

泉「どうして 急に俺を信用してくれたんすか?」

ミワ「ちょっと 思い出したんです。」

泉「何を思い出したんですか?」

ミワ「いいから ちょっと 待ってて下さい。 閉めま~す。 すいませ~ん。」

廊下

ミワ「(荒い息遣い) やつ… 八海さん…。」

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