連続テレビ小説「なつぞら」第103話「なつよ、どうするプロポーズ」【第18週】

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なつ「ただいま…。」

一同「お帰り!」

なつ「皆さん 明けましておめでとうございます。」

一同「おめでとう!」

カスミ「ございます!」

なつ「元ムーランルージュの新年会ですか。 いいですね。」

茂木「なっちゃん ほら おいで おいで。 おお 晴れ着姿 ほら ちゃんと見せてごらん ほら…。」

なつ「茂木社長も いらしてたんですか。」

茂木「いや いるよ。」

なつ「藤正親分 おめでとうございます。」

藤田「うん。 きれいだ。」

なつ「やめて下さい。」

藤田「このまま 嫁にも行かねえなんて もったいねえぞ。」

茂木「いやいや… 嫁に行く方が もったいないです。」

藤田「ハハハハ…。」

カスミ「ここには もったいない女ばかりがいるわよ。」

レミ子「そのとおりです。」

咲太郎「まあ なつも座れよ。 嫁に行かなくてもいいからさ。」

なつ「何それ。 その前に ちょっと着替えてくるわ。」

茂木「いや ちょっと待って。 そのまんま… そのまんま ちょっと お願い 一杯だけ お酌して。 こんなきれいなべべ着て もう ハハ…。 よし じゃ…。」

なつ「はい どうぞ。」

茂木「はい ありがとう。」

咲太郎「指名料 取るからね。」

茂木「どうぞ どうぞ。 嫌なことは しめい料…。 ね なっちゃん。」

なつ「ダジャレは控えて下さい。」

カスミ「ねえ 雪次郎君 田舎に帰ったんだって?」

なつ「はい。」

松井「あいつも もったいないよな せっかく吹き替えで売れだしたのによ。」

島貫「いや それなのに 辞められたんだから大したもんだ。 偉い。」

松井「お前も 辞められたらよかったのにな。」

茂木「今年は せっかく うちの新しいビルも完成して 角筈屋ホールっていう 劇場まで出来るのに…。 雪次郎君にも 亀山蘭子と一緒に 立ってほしかったな… 残念だ。」

なつ「帯広のお菓子屋さんを継ぐという もともとの夢があったんです。 だから 残念じゃありません。」

松居「亀山蘭子と 何かあったんじゃねえのか?」

島貫「スキャンダルか…。 亜矢美にもあったよな 昔。」

なつ「えっ… えっ?」

亜矢美「ちょっと…。」

なつ「スキャンダルが?」

藤田「スキャンダルじゃねえ。 あれは美しい悲恋だ。」

なつ「悲恋?」

藤田「そうよ…。 その悲恋が 岸川亜矢美を 一躍 ムーランのスターにしたことは 間違いねえ。 新宿で 知らねえ者はいねえだろ。」

亜矢美「やめて下さいよ そんな昔の話。」

なつ「ダメですか? 亜矢美さん その話 聞いたら。」

亜矢美「むか~し むか~しの思い出。」

なつ「亜矢美さんが結婚しないのは その思い出があるからなんですか?」

<なつよ 亜矢美さんの恋 今の君は 何を思うのかな。>

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