あらすじ
なつ(広瀬すず)たちの作ったテレビ漫画「百獣の王子サム」の放送が始まった。十勝の柴田家では富士子(松嶋菜々子)や剛男(藤木直人)、そして泰樹(草刈正雄)も、なつの活躍を喜んでいる。東洋動画のテレビ班では、演出の坂場(中川大志)と制作進行の言い争いが増す。その間で、なつも新しいアイデアを出し、作品づくりの中核を担うようになる。そのころ、帯広の雪月に、大きなカバンを抱えた雪次郎(山田裕貴)が現れて…。
102話ネタバレ
おでん屋・風車
1階居間
亜矢美「あ~ もう見てらんない もう…。 あ~!」
<昭和38年12月 なつたちの作ったテレビ漫画が 日曜日の夕方に始まりました。>
テレビ♬『あいつは怪力』
(歓声)
川村屋
(笑い声)
<なつたちの この苦難の冒険は やがて 未来の ジャパニーズ アニメーションの担い手たちへと つながってゆくのです。>
テレビ♬『あらしのサム ハレルヤサム いつか王者だサム』
柴田家
居間
富士子「なつ 見たさ。 面白かったわ。」
なつ『本当に?』
富士子「本当さ。 ちー君も好きになったみたいで じ~っと見てたわ。」
なつ『それは よかった。 ちー君に会いたいな。』
富士子「なつの名前も ちゃんと出てたね。 じいちゃん 思わず 『おっ!』て声出してたわ ハハ…。」
なつ『ハハハハ… そっか。 じいちゃんは?』
富士子「なつのテレビ見終わって すぐ牛舎戻った。」
詰め所
泰樹「テレビぐらい買え! お前ら 遅れてるもな。」
菊介「おやじ。」
悠吉「うん?」
菊介「労働組合作って 賃金上げさせるべ。」
悠吉「それより わしは もう引退したいわ。 近頃 腰が こわあて…。」
泰樹「それは困る。」
菊介「ハハハハハハハ…。」
居間
富士子「時間出来たら すぐ帰ってきなさいね。」
剛男「どれ 代わるかい。」
富士子「したらね。」
剛男「あっ… なして!」
富士子「電話代もったいないべさ。 別に用事ないしょ。」
剛男「声を聞くのが用事だべさ! なあ。」
地平「うん?」