良子「なっちゃんもかい?」
なつ「うん。 私と夕見も。」
門倉「今日の午後3時に集まれってか。」
良子「何があるか なっちゃんも聞いてないの?」
なつ「聞いてない。」
夕見子「何考えてるんだろ みんな集めて。」
妙子「ごめんね 忙しいのに 雪次郎につきあわせて。 まあ 座って。」
坂場「あっ はい。」
妙子「はい じゃ みんな そろったって 知らせてくるからね。」
なつ「倉田先生も呼ばれたんですか。」
倉田「呼ばれてない。」
なつ「なして来たんですか?」
倉田「それより 昨日は 随分 面白かったそうだな。」
なつ「面白がることじゃありませんけど 面白かったです!」
倉田「この十勝にも 来年は 新しい春がやって来ると。」
なつ「はい。 新しいタンポポが咲きます。」
倉田「えっ タンポポ?」
雪之助「ああ みんな お待たせして申し訳ないね。」
なつ「おじさん とよばあちゃん 雪次郎君 どしたの?」
とよ「今 来っから 楽しみにしといて。」
雪之助「何しろ あいつが 一人でやってることだからね。 まあ 味は保証できないんだけど。」
なつ「あっ 何か作ってるの?」
雪次郎「はい お待たせしました! 出来ました! 俺の考えた新しいお菓子です。 雪月で 初めて考案した 先生 みんな これが俺の新しい魂です!」
なつ「へえ~。」
<なつよ この雪次郎君の魂が また新しい春を 呼び込むことになりそうな…。>