連続テレビ小説「なつぞら」第121話「なつよ、新しい命を迎えよ」【第21週】

坂場家

リビング

坂場「えっ マコさんが?」

なつ「そうなんだって! マコさんが 戻ってきてるんだって こっちに。」

坂場「イタリアから?」

なつ「それが 日本にってことだけじゃなくて アニメーションに!」

坂場「えっ?」

なつ「こっちの世界に戻ってきたんだって!」

坂場「ああ…。」

(ブザー)

坂場「あっ 誰か来た。」

なつ「もしかして マコさんだったりして。」

坂場「えっ?」

なつ「冗談よ。 お兄ちゃんかな。 は~い。」

玄関

麻子「お久しぶり。」

なつ「えっ! 本物?」

麻子「本物よ。」

なつ「うそ… ちょうど 今 話してたところなんです。 ねえ 本当にマコさんだ!」

坂場「お久しぶりです。」

なつ「マコさん! 戻ってきてるなら すぐに知らせて下さいよ!」

麻子「本当に… 変わってないとは言えないけど 変わらないわね あなたは。」

なつ「マコさんだって 昔とそっくりですよ。」

麻子「そっくりって何よ! 本物だってば。」

なつ「すいません。 どうぞ 入って下さい。」

坂場「あっ どうぞ。」

麻子「じゃ お邪魔します。 イッキュウさんと なっちゃん いつか こうなると思ってた。」

坂場「日本に戻られたんですね。 お帰りなさい。」

麻子「あっ これ つまらないものだけど。」

なつ「え~ イタリアのお土産ですか!」

麻子「吉祥寺で買ったの。 吉祥寺に住んでるから。」

リビング

麻子「おいしい! これ イッキュウさんが作ったの?」

坂場「はい。」

麻子「あの不器用なイッキュウさんが?」

なつ「時間と手間をかければ作れるんです。」

麻子「それじゃ 漫画映画と一緒じゃないの。」

なつ「そうなんですよ! 自分の指は よく切るんですけどね。」

坂場「あっ…。」

麻子「それも同じじゃない!」

2人「ん?」

麻子「あっ 漫画映画で切ったのは 自分の首か。」

坂場「ハハハ ハ…。」

麻子「ごめん。 ちょっと きつい冗談だった?」

なつ「いいえ やっぱり マコさんですね! 懐かしい。」

麻子「そんなとこ 懐かしがらないでよ。 私はね あの映画 とても感動したの。」

坂場「えっ?」

なつ「本当ですか?」

麻子「本当よ。 だから また 自分もやりたいと思うようになったの。」

なつ「えっ… うれしい! ね。」

坂場「うん。」

麻子「それで 今日は イッキュウさんを誘いに来たの。」

坂場「えっ?」

なつ「誘いに?」

麻子「そう。 イッキュウさん また アニメーションを作る気はない?」

<なつよ この再会が また波乱を呼ぶことになりそうだ。>

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