玄関
千遥「こんにちは。」
富士子「千遥ちゃん?」
千遥「姉から お見えになっていると 聞いていたので。」
富士子「えっ?」
千遥「千夏です。」
富士子「あれ! 本当 昔のなつに そっくりだわ。」
優「千夏ちゃん!」
千夏「優ちゃん!」
富士子「どうぞ 上がって。」
千遥「お邪魔します。」
リビング
千遥「あの 柴田さん その節は 大変失礼をして すみませんでした。 私の洋服まで 取っといて頂いて ありがとうございます。」
富士子「なんもさ。 そんな水くさいこと言わなくていいの。」
千遥「あっ これ 優ちゃんの入学祝に作ってきたんです。」
富士子「千遥ちゃんのお料理?」
千遥「はい。」
富士子「うれしいわ。 なつも イッキュウさんも喜ぶわ。」
千遥「柴田さんも いつか 是非 お店にいらして下さい。」
富士子「千遥ちゃん 本当に よかった…。」
千遥「ご心配をおかけして すみませんでした。」
富士子「じいちゃんも喜んでたわ。」
マコプロダクション
作画室
坂場「これが レイが父さんに 夢を語るシーンの絵コンテです。 場所は ソラとレイが 風の丘と呼んでいる丘で そこで 星を見ながら 語るようにしたいんです。」
なつ「星を見ながらね…。 それは 何時ごろ?」
坂場「何時?」
なつ「眠る前? それとも 朝の搾乳をする前?」
坂場「う~ん…。」
なつ<新天地を求めて 旅をするソラの家族は その途中で 川に流されていた レイを助けました>
なつ<いつしか ソラとレイは 本当の家族のように育っていきました。 やがて レイは 馬の死をきっかけに 獣医になりたいという夢を 抱くようになりました。 レイは その夢を かなえるために 遠くの街へ旅立つことを 父さんに告げるのでした>
なつ<レイが 父さんに夢を語るシーンか…>