坂場「いや… 開拓とは 偉業を達成することではないと 思っています。」
松武「うん?」
坂場「自分の生活を 一から作り上げることが 開拓の基本だと 私は思っています。 そして 我々が作品を作る時の 基本でもあると考えます。 皆さんには 最後まで その開拓精神を貫いて頂きました。 感謝します。」
松武「すばらしい。」
(拍手)
麻子「それから 社長 彼女が 作画監督の奥原なつです。」
松武「ああ。」
なつ「奥原なつです。」
麻子「みんなからは なっちゃんと呼ばれています。」
松武「いや~ あんたが なっちゃんかい。」
なつ「ハハハ…。」
松武「会いたかったよ あんたも 北海道の開拓者なんだべさ。」
なつ「私は 開拓者に育てられただけですが この物語を描けたのは 身近に そういう人たちが いたからだと思います。」
松武「うん。」
なつ「だけど 今 ここにいる みんなと出会わなければ… みんなと 一緒じゃなかったら この作品は 絶対に生まれなかったということです。 みんなに出会えた私は ソラやレイよりも幸せ者です。 私は ただ 目の前にある動画用紙を 耕してきたにすぎません。 その力を みんなが与えてくれました。 本当に ありがとうございました。」
松武「すばらしいね。」
(拍手)
「社長 そろそろ お時間でございます…。」
松武「もうか。」
麻子「松武社長 是非 あの 乾杯の音頭を お願いいたします。」
松武「ああ…。 それでは… と思ったのですが やはり ここは なっちゃんに任せるしかないでしょう。」
なつ「いや 私は…。」
松武「いやいや 我が愛する北海道を代表して 乾杯して下さい!」
なつ「え…。」
松武「さあ。」
なつ「分かりました! それでは せん越ですが… 全ての開拓者に乾杯!」
一同「乾杯!」
(拍手)
下山「派手なアクションを 思い切り描きたいという欲求不満は たまりまくっております。 次は この感情を 爆発させたいであります! バンバン! ハハハハ…。」
(拍手)
茜「アニメーションって 難しいけど面白いです。 子どもと一緒に 私も まだまだ 成長していきたいと 思うようになりました。」
陽平「やっと この仕事に 心から 誇りを持てるように なった気がしています。 この作品を 弟 天陽にささげます。」
神地「いつか 大いなる予算と人材を備えた 我らの砦を築こう! そしたら モモッチ ずっと そばにいてくれ!」
下山「ええっ えっ… 何? 何?」
桃代「私は 色指定に 一生 ささげていいと思ってます! 特に 神っちと一緒なら!」
神地「オホッ…!」
下山「あら…。」
(拍手と笑い声)
下山「おめでとう!」
(拍手)