あらすじ
約束の時間になっても咲太郎(岡田将生)は川村屋に現れない。心配するなつ(広瀬すず)に、光子(比嘉愛未)は、咲太郎は現れないだろうと諭す。そのとき、川村屋の扉が開く。現れたのは信哉(工藤阿須加)。心配するなつに信哉は、咲太郎が来られなかった理由を伝える。日が変わり、なつと富士子(松嶋菜々子)は、咲太郎が働いていた浅草を訪れていた。そこで咲太郎の知り合いであるダンサーから、新たな事実を告げられる…。
30話ネタバレ
六区館
ホール
なつ「お兄ちゃん!」
なつ「お兄ちゃん…。」
咲太郎「なつかよ…! なつ!」
なつ「えっ お兄ちゃん…。」
咲太郎「なつ!」
なつ「お兄ちゃん…。」
定食屋
なつ「一緒に 新宿に行かない? みんな お兄ちゃんのこと 心配してるよ。」
咲太郎「うん… 明日行くよ。 必ず行くって 川村屋のマダムに そう言っといてくれないか。」
六区館
楽屋
(戸の開閉音)
松井「誰? あっ 何だ 咲坊か…。」
咲太郎「松井さん! どこ行ってたんですか!?」
松井「おう あいつは?」
咲太郎「いや 島貫さん カンカンに怒って もうやめるって いなくなっちゃいましたよ。」
松井「そうか。 それは清々した。」
咲太郎「また 博打ですか?」
松井「それが ツキまくってよ ハハ。 そういう時は ツキを放したくねえだろ。」
咲太郎「勝ったんですか?」
松井「勝ちまくった。 よ~し 咲坊 今夜は2人で パ~ッと…。」
咲太郎「お願いします そのお金を貸して下さい。」
松井「は?」
咲太郎「お願いします!」
松井「いくら?」
咲太郎「10万。」
松井「10マン!?」
咲太郎「あ… 1万でもいいんです。」
松井「下がり過ぎだろ。」
咲太郎「その間 いくらでも! お願いします! お願いします!」
松井「しょうがねえな… 分かったよ。 これが 博打の戦利品なんだ。 質屋に持ってけば ひょっとしたら 10万くらいになるかもしれねえぞ ああ。」