「絵の具を使う仕事には…。」
<仕上の面接に 大杉社長が来ることはありませんでした。>
山川「奥原さんは どうしても うちに入りたいですか?」
なつ「はい。 どうしても 漫画映画を作ってみたいです。」
川村屋
社員寮
<そして 今度こそ…。>
なつ「やった… やった! やった やった やった やった やった やった! やった~…。 ねえ やりましたよ! ねえ やったよ! 見て…。」
佐知子「なっちゃん?」
なつ「佐知子さん…。 合格しました!」
佐知子「え~! おめでとう!」
<おめでとう なつ!>
柴田家
居間
一同「かんぱ~い!」
剛男「かんぱ~い。」
悠吉「なっちゃん 乾杯!」
菊介「なっちゃん おめでとう!」
剛男「なつ おめでとう!」
菊介「けど 何で熊なんだ?」
照男「まあ 何もないよりかは…。 なつは この熊が好きだし。」
明美「それは お兄ちゃんしょ。 ラブレター熊。」
照男「うるさい。」
富士子「本当にね ちょっとでも帰ってこられたら いいのにね。」
剛男「これで なつは ますます忙しくなるだろうしな。」
泰樹「帰ってこんのが いい知らせじゃ。」
富士子「すごい強がり。」
泰樹「うるさい。」
(笑い声)
悠吉「まあ おやっさん どうぞ…。」