連続テレビ小説「なつぞら」第63話「なつよ、アニメーターは君だ」【第11週】

おでん屋・風車

2階なつの部屋

回想

(2人の遊ぶ声)

回想終了

咲太郎「ただいま。」

なつ「お帰りなさい。」

咲太郎「相変わらず頑張ってるな。 体 気を付けろよ。」

なつ「うん お兄ちゃんもね。」

咲太郎「こっちは 明日が千秋楽だ。 おい 雪次郎が 毎日見に来てるぞ 仕事が終わってから。 だから 第3幕だけな。 何回も見てるよ。」

なつ「あのさ お兄ちゃん。」

咲太郎「ん?」

なつ「話があるんだけど。」

咲太郎「話? 何だ?」

なつ「千遥のこと。 今 どこにいるのか知りたい。」

咲太郎「なつ…。」

なつ「千遥が 私らのこと忘れててもいい。 千遥がいることを確認するだけ。 遠くから見るだけでもいい…。 千遥に会いたい…。」

咲太郎「だけど どうやって捜すんだ?」

なつ「信さんが捜してくれるって。」

咲太郎「信が…?」

なつ「ねえ お願い… おばさんが引っ越す前の住所 教えて。」

咲太郎「これが おばさんから孤児院に来た 最後の手紙だ。 そこに 千遥は幸せに暮らしてると 書いてある。」

なつ「ねえ それじゃ… お兄ちゃんが孤児院を出たあと 引っ越し先を知らせる手紙が 来てるかもしれないね。」

咲太郎「来てないよ。 それからは 一通も来てないそうだ。 引っ越す前の家にも行ったんだ。」

なつ「えっ…。」

咲太郎「近所の人に聞いても どこに行ったか分からなくて。」

なつ「お兄ちゃんも やっぱり 会いたかったんだよね。」

咲太郎「当たり前だろ。 信に よろしいく頼むと言ってくれ。」

なつ「ありがとう お兄ちゃん。」

咲太郎「無理するなよ。」

<川谷としは なつの母親のいとこです。 なつよ どうしても知りたいか? 知りたいよな…。>

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