連続テレビ小説「なつぞら」第6話「なつよ、ここが十勝だ」【第1週】

<兄は 別れる時 私に 手紙を書くと言いました。 うそをつくような兄ではありません。 兄から手紙が来なければ 妹の行方も分かりません>

なつ「あっ! 大丈夫!?」

明美「(泣き声)」

回想

なつ「あっ 血が出てる…。」

千遥「お母さん お母さん!」

なつ「大丈夫 お姉ちゃんがいるから。」

千遥「お母さんに会いたい! お母さ~ん…。」

なつ「大丈夫だってば!」

千遥「(泣き声)」

回想終了

明美「(泣き声)」

夕見子「ちょっと 何してんのさ!?」

明美「(泣き声)」

夕見子「明美 大丈夫? 何してたのさ!」

なつ「えっ…。」

台所

夕見子「お母さん!」

富士子「なしたの?」

夕見子「あの子が 明美を泣かしてた。」

富士子「え~? どしたの?」

なつ「ごめんなさい! でも…。」

富士子「もういいから… 明美の世話はいいから あんたは おじいちゃんの仕事 手伝ってきて。」

なつ「はい…。」

なつ<私は 考えていました。 兄は 私が会いたいと 手紙に書いたものだから これ以上 寂しがらせないように わざと 返事を書かないのではないかと…>

なつ『お兄ちゃん 私は大丈夫です。 私は 幸せです。 みんな 優しくしてくれています。 どうか 私のことは心配しないで』。

玄関

なつ「さようなら…。」

<なつは その朝 突然 東京に帰る決心をしたのです。 なつよ 東京は遠いぞ。 来週に続けよ。>

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