連続テレビ小説「なつぞら」第6話「なつよ、ここが十勝だ」【第1週】

なつ「それなら 無理に優しくしなくたっていいよ。」

夕見子「えっ?」

なつ「私は 大丈夫だから。 無理しないでね。」

富士子「よいしょ…。 ああ お帰んなさい。」

なつ「あっ ただいま! あの おばさん 何か手伝います。」

富士子「そう? じゃあね… 明美と遊んでてくれる?」

なつ「はい。」

富士子「そんだけで助かるわ。」

なつ「はい。 明美ちゃん おねえちゃんと行こう。 よし。」

夕見子「あの子… 腹立つ!」

富士子「えっ?」

玄関前

なつ「やった~! 分かった? じゃあ 今度 明美ちゃんの番。」

(薪割りの音)

なつ「上手ね それ 私にも教えて。」

照男「えっ?」

なつ「私にもやらせて。 手伝います。」

照男「ダメだよ! 危ないよ。」

なつ「大丈夫よ。 明美ちゃん ちょっとだけ離れててね。」

照男「ダメだったら! お前は 牛の乳搾りがあるだろ。 これは 俺の仕事だよ。」

なつ「そっか そうだよね。」

なつ「私のお兄ちゃんは ダンスを踊れるの。」

回想

咲太郎♬『得意顔 東京は銀座へと来た』

回想終了

なつ「タップダンスって知ってる? 昔 浅草の芸人に習ってたんだって。 私も習いたかったけど 戦争になったから ダメだったの。」

照男「何 言いたいの?」

なつ「それだけ。 行こ 明美ちゃん。」

なつ<それから 何日たっても 兄からの返事は来ませんでした>

牛舎

なつ「ただいま!」

<私は おかしいと思うようになりました>

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