連続テレビ小説「ちむどんどん」101話「君と僕のイナムドゥチ」

山原小中学校
教室

良子「アンケートを配ります。 好きな野菜や 給食でどんなものを食べたいか 自由に書いてください。 例えば 夏になると ゴーヤーや ナーベラーが たくさん取れます。 夏野菜は 体温を下げる効果もあって 暑い日に ぴったりなのは 知ってるよね?」

児童「知らない~!」

児童「ねえ 野菜より カレーがいい!」

児童「ハンバーグが食べたい!」

児童「オムライスが食べたい!」

良子「はい 静かに! しゃべらないで ちゃんと書く。」

良子<暢子 元気そうで何より。 うちは 地元野菜をできるだけ生かす 新しい給食の試みを始めています。『みんなの給食』という意味で『うまんちゅ給食』と名前が決まりました>。

給食室

安室「アキサミヨー。 好きな野菜に マンゴーって書いてある。」

(笑い声)

良子「今の子供たちは 野菜を食べること自体 少なくなってきてるから。」

安室「うん…。」

良子<うちは この新しい試みに ちむどんどんしています>。

歌の勉強会

歌子♬『流す涙なら 潮風で消えるよ』

歌子<暢ネーネー うちは 今日も 唄の勉強会に行ってきました>。

歌子♬『ジントヨー 歌で消えるよ ジントヨー ジントヨー』

歌子<人前でも 歌えるようになって 少しずつだけど 自信もついてます>。

(拍手)

長峰「堂々と歌えるようになってきたね。」

歌子「ありがとうございます。」

長峰「うん。 はい 今日はここまで。」

(拍手)

沖縄料理店・ちむどんどん

暢子のメニュー開発は 大詰めです。

暢子「皆さん ちむどんどんの試食会に お集まりいただき ありがとうございます。」

田良島「ありがとうございます。」

智「よっ!」

順次「待ちよったんど!」

(拍手)

暢子「では まず 一応ご説明を。 クファジューシー …で こっちから ゴーヤーチャンプルー ウンチェーイリチー ミヌダル 天ぷら にんじんしりしりーです。」

智「どれも うまそうだな。」

順次「今日から開店でも おかしくないんじゃない?」

(笑い声)

暢子「本当は フォンターナのオーナーにも 来てほしかったんですけど。」

田良島「房子オーナーは イタリア出張中か。」

二ツ橋「11月に帰国予定です。」

和彦「とにかく 食べてみてください。」

暢子「うん。 皆さんの率直な意見と 感想をお願いします。」

一同「頂きます。」

トミ「う~ん おいしい!」

順次「味がしっかりしてる。」

田良島「うん このミヌダル 琉球王朝時代の宮廷料理だよね?」

暢子「はい!」

二ツ橋「空心菜の切り方を 工夫されていますね。」

智「クファジューシーも見事ヤッサ。 それにしても こんなにたくさん…。」

田良島「全部 暢子ちゃんが?」

暢子「あっ マース煮とラフテーは 矢作さんが。」

矢作「俺は ただ こいつに言われたとおりに。」

順次「どんな? 沖縄料理作った感想は?」

矢作「正直 俺は まだ 沖縄料理のよさが分かりません。 本当に 客が来るんですかね? これで。」

和彦「まあ 沖縄や 沖縄料理のことを知らない お客さんにも その魅力を 幅広く知ってもうらうという方向で。」

暢子「うん だから メニューの数も 宮廷料理から 沖縄そばまで 幅広く用意するつもりです。」

二ツ橋「材料は?」

順次「沖縄のものは 本土では なかなか手に入れにくいよ。」

暢子「そこは 智とも よく相談して。」

智「沖縄から持ってこられないものも あるんですけど 例えば モーウイは キュウリとかウリとか 代替品を使ったり。」

暢子「材料が 完璧にそろわなくても そこは フォンターナで学んだ 知識と技術で カバーできるんじゃないかと。」

矢作「俺は そこまで責任持てねえぞ。」

二ツ橋「この店構えだと… 厨房は2人 ホールと洗い場に1人ずつ 都合 4人体制ですか? あっ 3人かな?」

暢子「あっ 最初のうちは 矢作さんと うちの2人だけで。」

矢作「はあ?」

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