連続テレビ小説「ちむどんどん」101話「君と僕のイナムドゥチ」

養豚場

清恵「家族に言いたくないのは何で? 豚の仕事が恥ずかしいから?」

賢秀「おいしょ。 恥ずかしいとか そういうことは 全くない。 俺は 子供の頃から ずっと 兄弟のように豚の世話をしてきたし。」

清恵「じゃあ 何で?」

賢秀「だからよ。 この仕事で ビッグになる方法を 考えてるわけ。」

清恵「ピッグでビッグになるんだ。」

賢秀「だからよ。」

寛大「賢秀。 出来たぞ。」

賢秀「何がですか?」

寛大「ほれ。」

賢秀「『猪野養豚 営業部 比嘉賢秀』。」

寛大「東京出張の時に必要だろ。」

賢秀「東京出張?」

清恵「営業行くって言ったでしょ? 品川のホテル。」

賢秀「おお…。」

寛大「支配人が うちの豚に興味を持ってくれたらしい。 一度 会って うちの豚の説明をしてきてくれ。」

賢秀「行きます! 行かせてください!」

比嘉家

優子「暢子が 働き過ぎ?」

智「独立するとなると お金のこと 仕入れのこと 内装も 契約事も 全部 一人で交渉だし。」

優子「その上に 炊事や掃除 洗濯まで。」

智「いや でも 和彦も かなり 分担してやってますけど ただ 和彦も 仕事が今 ちょうど 勝負どころなんで。 俺も 今後 できるだけ手伝います。」

優子「ありがとうね。 でも 智も商売があるから 無理しないでね。」

智「はい。」

優子「うちは ちょっと畑に。 今日は 良子も泊まりに来るし 智も うちでごはん食べていってね。」

智「はい。」

優子「じゃあ 行ってこようね。」

歌子「行ってらっしゃい。」

智「行ってらっしゃい。 俺も もう行かないと。 ごちそうさま。 これから 善一さんと  仕入れの相談。 あさってには 東京に戻る。」

歌子「そしたら 今度はいつ?」

智「しばらく 東京ヤッサー。 暢子の店のオープンも近いし。」

歌子「そうか…。」

智「そうだ。 忘れてた。」

歌子「ん? 何?」

智「これ よかったら。」

歌子「あっ どうしたわけ?」

智「もらい物さ。 こんなの 俺が持ってても しかたないさ。」

歌子「あ…。」

智「いや 気に入らないなら…。」

歌子「ありがとう! 大事に使う。 だけど 急にどうして?」

智「あっ… これ 暢子にも同じもの渡した。」

歌子「暢ネーネーにも?」

智「2つもらったから 良子か歌子 先に会った方にあげようと思ってたわけ。 じゃあ またな。」

歌子「暢ネーネーと おそろい… か。」

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